38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

稲作のあとを、野菜に。

2009年10月29日 | 農と暮らしの日記
土曜に脱穀する予定の稲が干されている田んぼ。
その画面左手、土が黒々しているところは今日、トラクタで粗く耕耘した跡である。稲を刈った後の田んぼは、就農して3年間は翌年の代掻き前までそのままにしてきたのだが、今年は初めて、野菜の冬作に使うことにした。それで、脱穀して稲木を片付けてから全面を耕耘すればいいのだけれど、どのみち全面に一気に作付けるわけでもないし、ちょうどトラクタを動かしていて近くを通ったので、できるところだけでもと思って。写真には写ってないけど、稲木の右側のほうも同じように耘ってある。

冬に野菜を入れることにしたわけは。
簡単に言うと、他の畑だけでは面積が足りないから。といっても、単純にうちの畑が全部ふさがってしまっている、というわけではなくて、夏の片付けが間に合わずにまだ草だらけとか、春先に別の野菜に使う予定があってしばらく空けておきたいとか(たとえば、じゃが芋を植える場所が連作の関係で年々限られてきていて、いま野菜を播いてしまったら2月までに片付かない、というような)。

とくに、この秋冬は作付けを増やしている、ということもある。
就農4年目のこの夏に思ったのは、なんとなく、夏の野菜セットは出荷能力の上限にそろそろ来ているんじゃないかなということ。性質の異なる多品目でセットを構成したり、余裕を持って株数を多めに植えたりしていても、少雨乾燥が当たり前になってきている当地の夏は、日によって収穫量がかなり増減する。それを前提に安定的な出荷量を確保しようとすると(あるいは、冬だけでなく夏の間にもセットのお客さんの数を増やしていこうとすると=これは当然の経営努力だと思いますが)、どうしても作付け過剰になり、それは供給過剰を意味するわけではなく、うちの現状ではどちらかというと、「手に負えなくなる」。安定的に収穫できるように全ての野菜を管理しておかないといけないわけだけれど、手が回らなくなるのだ。

それで、夏はもうあまり右肩上がりを目指さず……。
冬作(まあ、秋から春まで)で、野菜セット以外の販売先も含めて、夏場より重点を置いて野菜を多めに出荷していこうかな、ということ。冬は種を播いたり苗を植えたりしておきさえすれば、よほどの気候変動がない限り、今日あるものが明日はまったくダメというようなことはない。ただ逆に、収穫してしまえばそれっきりで、夏の茄子やトマトのように1本から次々にとれるということがないから、必要な量はあらかじめ作付けておかなければ取り返しがきかない。まあ、そんなわけで、稲のあとの田んぼも使おうかな、ということになったわけです。

経営の具体的なこと書いたのは久しぶりだ。
あれ? ぜんぜん具体的じゃないか……。まあ試しに、という感じなので。あんまり忙しくならないようにしなきゃ。年末には食い倒れの大阪が待ってるし。



木曜、晴れ。今日も日差しが強い。
朝:6時から収穫1時間弱、戻って朝ごはん。
午前:7時半過ぎから再び収穫、戻ってセットなど、出荷の荷造り。10時半頃に市街スーパー出荷、買い物。在庫の芋の管理など1時間、昼ごはん。
午後:冒頭の田んぼなどトラクタ耕耘作業2時間、16時頃から明朝出荷ぶんの収穫2時間、18時頃から作業場に明かりをつけて荷造り1時間。



<本日の野菜セット>例
人参、里芋、さつま芋(紅東、紫芋)、抜き大根、小松菜、大根まびき菜、蕪まびき菜、ちりめん白菜まびき菜、ピーマン、オクラ、小さいズッキーニ。
※小さいズッキーニは秋作の試作、でも実が大きくならず。
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