まずは、この記事から。
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20111221-OYO1T00246.htm?from=newslist (「道州制は大阪都壊す」嘉田滋賀県知事が橋下大阪市長を批判:読売新聞大阪ネット配信記事、2011年12月21日付け)
きわめてまっとうな発言だと思います。どのみち道州制ができればぶちこわす大阪都のために、大阪市や大阪府の行政のあり方を改革するというのは、エネルギーのムダ。そもそも、やる意味のない改革でしょうね。
次に、この記事です。あるブログに掲載されていた記事なのですが。
http://blog.livedoor.jp/woodgate1313-sakaiappeal/archives/1562609.html (亡霊の復活、安倍内閣「教育再生会議」の渡邊美樹氏が、府市統合本部教育アドバイザーに)
これでおわかりかと思います。大阪維新の会が「教育基本条例案」を通じて目指そうとする教育の姿は、あの「教育再生会議」を通じて、かつて政府サイドが一度はやろうとしてきた教育の姿に重なるわけです。
だから、今からもう一度「教育再生会議」が何をやろうとしていたのかを検討して、徹底的に批判をしておけば、だいたい、今、準備している「教育基本条例案」の第2案に対する批判もできるのではないでしょうか。
ちなみに、「教育再生会議」が何をやろうとしていたのか。基本的な情報は、次のページ(首相官邸のホームページですが)から得ることができます。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku/index.html
また、今回府市統合本部の教育アドバイザーに就任する渡邊美樹氏とともに、今は大阪府の教育委員を務める陰山英男氏も、この「教育再生会議」のメンバーであったこと。そのこともあえて、ここで書いておきます。
要するに、学校現場や教育委員会の意向を無視して、大阪維新の会が「教育基本条例案」を強引に出してきて、議会で通そうとしたことには反対であっても、そもそも、この条例案で狙っていたこと自体については、陰山氏、もしかしたらそれほど反対ではないのかもしれない。
もしかしたら、維新の会サイドが「修正に応じる」となって、なおかつ「教育再生会議」のかつて出した提案のラインで条例案の第2案がまとまるなら、案外、陰山氏はすんなり賛成しかねないのではないでしょうか。
油断は禁物、今後の府市統合本部や府教委・市教委の動きを注意深く見守り、何か気になる点があればすぐに「これはおかしい」と声をあげましょう。