大場浩平がIBFイリミネーションバウトに出る、という話です。
日本タイトル防衛戦のTV放送とかで、IBF挑戦交渉という話は出ていましたが、
直に王座挑戦、或いは挑戦者決定戦出場、いずれにせよ英国勢との対戦かと思っていたら
意外なところと当たるんですね。
ランディ・カバジェロ、20勝12KO無敗、23歳。
元はWBO1位で、そちらに行くのかと思ったら違いました。
その辺の事情は少し前に話題になっていましたが、IBFに転じて大場と、とは。
randy caballero で検索すると動画があれこれ出ますが、とりあえず最新試合、昨年11月。
この試合は相手がサウスポーということもあってか、頻繁にスイッチします。
ずっこいやっちゃな、と思わんでもないですが(笑)
試合ぶりは派手さはないですが、要所でパワーをためて打つパンチは重い印象。
ボディ打ちが決め手になる試合もあります。
以前、スーパーバンタムでWBCユース王者だったことがあり、身体は大きい方かも。
ぱっと見て、ずば抜けて強い強豪とは見えないですね。若さと体力で粗を隠している感じもあります。
ただ、地元カリフォルニアでは結構人気者みたいで、場内には黄色い声援も飛び交ってます。
試合はおそらく敵地になりそうですが、相当クリアに勝たないと、という不安を感じますね。
最近、攻撃的なボクシングで、日本ランカーを連続してKOしている大場ですが、
このレベル相手に攻めて勝とうとするなら、より厳しい攻撃、好機での追撃をして、
その上で防御にも留意した、間違いの無い闘いが求められるでしょう。
とはいえ、彼が二度闘ったツニャカオやロリーと比べれば、せいぜい同等かやや落ちるか、
というくらいの選手でしょう。ここは何とか勝って、念願の世界戦に進んでもらいたいですね。
※4月4日、神戸中央体育館で決まったようですね。これは朗報です(^^)
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名古屋のスーパールーキー田中恒成、大阪に来てたんですね。
六島ジムでスパーリングを重ねたのだとか。
二戦目もWBA15位が相手、今度は8回戦。
最短記録に意欲、とのことですが...選手は闘志でものを言いますし、
いつでも世界戦持ってこんかい、くらいに思っていること自体は、頼もしいことではあります。
しかし、こういう、疑いの無い素質の持ち主である選手には、そういうことよりも
もっと、本当に意味のある、大きな夢のある話が聞きたいものです。
そういうファンの思うこととのギャップを、陣営の方々には、是非とも上手く埋めてもらいたいですね。
実際はそういう風にはならんことの方が多いんですが...。
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その田中恒成の出稽古先、六島ジム選手のリングネームのお話。
このジムの選手、新人王にもえらい名前の選手がいますが、本当に、ほどほどにした方がと思います。
ボクシングの公式試合を見せる興行に、なんというか、内輪の宴会のノリを持ち込んでますけど、
私は正直言って、こういう感性には、ようついていきません。あれこれ言う気にもなれません。
まあ、数あるジムの中に、こういうところがあったとて仕方なく、価値観は人それぞれなのかもしれませんが、
不思議なのは、こういうリングネームの申請を、コミッションが次から次へと受理していること、ですね。
一言「ふざけなさんな」と言える人が、コミッションには存在しないんでしょうか。
事の是非以前に、それが不思議でしょうがないです。
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お仲間による言い訳がひとつ、ふたつ。
事実関係がどうかなんて、この目で見たり聞いたりしたでなし、
実際どうなのかなんてさっぱり分かりませんが、話の取り上げられ方、書かれ方には、
やはり以前とは違った印象があります。
> 「今回(の会見)は個人的な意見」としながらも、まるで亀田側の代弁者。ただ「大毅は試合後まで(負けても防衛を)知らなかった」と、亀田陣営の認識と矛盾するなど、援護はパンチ力を欠いた。
こういう方向の書き方って、以前は全くなかったものですね。
以前の試合で、あのおやっさんが、相手の選手やセコンドに対し、本場モンの巻き舌全開で
絡んでいった様子を「熱血史郎氏!」と書いた新聞もあったくらいですから(笑)
悪く言えば、マスコミなんて所詮、良いときに持ち上げて儲け、
悪く回れば落として儲け、最終的に二度儲けるのが商売ですから、
このご一家にも、二度目の儲けの種にされる時がやってきたのかも知れませんね。
別に、快哉を叫ぶつもりもないですが、ツケは必ず回るものやね、というところでしょうか。
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さて、最後に嬉しくて楽しい話題。
来月2日と9日は、WOWOWオンデマンドにて二週連続生中継です!(^^)!
2日は、クリアカンの撃墜王、チャベスさんのドラ息子こと、ジュニアさんの登場。
契約体重が試合日までに40回変わったという(←ウソです)前回の試合を受けて、
ブライアン・ベラとの再戦であります。
正直、たいそうに再戦するような試合か、と思わなくもないですが、まあ野次馬的に見るとして、
やはり要注目はセミファイナル、オルランド・サリドvsワシル・ロマチェンコですね。
いくらなんでも、そんな無茶な、というのが、改めて思うことです。
最短記録狙いは国内外ともに、あまり好きではないですが、それにしたってこれは。
まして、タイプ的に、一番選んではいけないチャンピオンやないの、と思うんですが。
ただ、実際の試合では、アマチュアではライト級のロマチェンコが、巧さ速さだけでなく、
体格でも優位かも知れませんし、それで序盤からリードして突き放し、或いは逃げ切りという
展開になりそうな気はします。ただ、それでも粘るサリドが、持ち味を出し始めたら...と、
そこから先は、見てのお楽しみ、というところですね(^^)
果たして史上最高の天才王者か、歴史的無謀か、私たちはこの日、どっちを見ることになるのでしょう。
9日はカネロ再起戦、相手は首輪のかわいいリングの猛犬アルフレド・アングロ。
で、前座にホルヘ・リナレスvs荒川仁人ですね。
この試合は後楽園ホールで見たかった、という心の狭い了見はこっちに置いといてですね(/^^)/
生中継で見られるんですからねー。有り難いことです。
荒川の不利は否めないでしょうが、前の試合同様、諦めずに食らいつき、
なおかつ前の試合では上手く回らなかった展開を、いかに自分のものにするかの工夫を
荒川には求めたいと思います。
そしてホルヘ・リナレスにも、勝負の年となる今年の初戦において、
その才能を十全に発揮して、闘い抜いてもらいたいですね。
ということで昨夜のマカオ興行を皮切りに、我々ボクシングファンにとっては
相次いで会場やTVやオンデマンドで、大きな試合を楽しめる時期がやってきた感があります。
怠惰な私にも、ブログ更新をするきっかけがあれこれあって、大変ですが有り難い限りです。
大いに楽しんで参りましょう(^^)
※ちなみにWOWOWオンラインによりますと、オンデマンド配信開始の時間は
共に午前11時予定ですが、試合進行により配信開始が早まる可能性があるとのこと。
ことに9日の方、リナレスvs荒川戦は、あちらのPPVの枠に入らないらしく、
早い時間から始まるのだそうで、要注意です。
神戸開催、4月4日で決まったようですね。地元でやれればだいぶ有利だと思います。大場の耐久力はまあ普通かなと思いますが、打たれれば倒れる、という感じで。攻撃的に闘い、KOしている最近の結果を評価する声もあるようですが、倒したのはいずれも第一次政権時に破った日本上位の面々よりは、悪いですが一段落ちる相手でした。スタイルを変えたことの収支勘定は、カバジェロ戦、その先の世界戦において、初めてはっきりすることでしょう。
田中は日本はやらずにOPBFに行くような気がします。過去の例でいけば。井上次男は昨年、両国で見ましたが、相手がランカーでサウスポーで、といういささか厳しいマッチメイクもあり、見目鮮やかな感じはなかったですね。今後に注目です。木村悠に関しては、判定の是非以前にあんな試合ぶりはないなぁ、と思います。大平については未見ですので何ともですが。
ただ相手云々より最近攻撃的にシフトしつつある大場さん、元々撃たれ強くないのに今のやり方で行けるのか、ちょっと心配もあります。
田中君と井上次男君には期待してます。今の日本ミニマム級とライトフライ級の王者は単なる代替王者レベルに見えますのでそこに何とか華を持ち込んで欲しいです。