Leminoフェニックスバトル、サウスポーのサバイバルマッチは、中嶋一輝が和氣慎吾を2回KOで下しました。
しかし、残念ながら、悔いの無い決着にはならず、でした。
初回、今まで以上に筋骨逞しい中嶋に、スラリとした和氣。強打で迫る中嶋、足で捌き、速いパンチを返す和氣。
サウスポー、KOパンチを秘めるという以外は、色々と対照的な両者の攻防。
しかし2回、中嶋が出て和氣が迎え撃ち、1分8秒くらいのところか。
互いにミスブロー、と見えたのだが、パンチが当たっていないのに「ゴッ」と鈍い音が聞こえる。
両者もつれて、中嶋が軽く膝をつく。ところが再開直後、和氣の足がよれて、身体を支えられず右に傾く。
中嶋が攻めて、右フック強打。和氣、両足がよれたかと思ったら突っ張る。俗にいう「グロッギー」な状態。
あ、さっきのやつ、やっぱりアタマや、とここで気付きました。
中嶋左から右ボディ。和氣もつれて膝をつく。ノーダウンだがダメージありあり。
中嶋左の強打を上下に打ちわける。この辺は倒す段になったときの「倒し慣れ」。和氣クリンチも出来ず、背中からキャンバスへごろりと倒れる。
カウント進み、和氣が立つがレフェリーがストップ。和氣はしばしのち、キャンバスに座り込みました。
映像を見返しましたが、中嶋が左、和氣が右フックを振って、互いにミスした直後、中嶋の頭が下から和氣のアゴの辺りに当たっていました。
中嶋に悪気も、悪しき意図もないと見えた、しかし和氣に深刻なダメージを与えたバッティング、かなり強烈でした。
あれで和氣がすぐ大の字にでもなっていれば、レフェリーもそれと気付いたでしょうが、当たったときは死角になっていたのかもしれません。
また、このサバイバルマッチに並々ならぬ意気込みだったろう両者、当然和氣も簡単に倒れず踏ん張ってしまったのが、災いしました。
試合後、KO勝ちにもかかわらず喜色満面という様子ではなかった中嶋も、その辺に引っかかりがあったことでしょう。
和氣はというと、この一戦に賭けた思い報われず、余りに残酷な形での敗戦に、悲嘆に暮れる、という様子。
それでも両者、最後は健闘を称え合って別れました。この辺りは本当に、見ていて頭が下がる思いです。ことに和氣の心情を思うと。
勝った中嶋には、試合後、挑戦状を持参した辰吉寿以輝との対戦という、新たな話題があるとおり、さらなる闘いへの道が続きます。
しかし敗れた和氣慎吾、今度こそ?進退を問われるかもしれなかった一戦において、この結末はあまりに非情なものだと言わざるを得ません。
今後、いったいどういう心境で、どういう決断を下すものか...普通なら試合内容から見えたものを元に、ああでこうでと傍目の勝手を書きつらねるところですが、この試合ばかりは...何ともつらいことになってしまいました。残念です。
YouTubeの、ダメージを受けた場面について語るところを見てきましたが、セコンド陣はバッティングだと思った、と言うところで止めていますね。私はそれが答えだと思う側ですが(下から見上げていれば、よく見えたでしょう)、本人はわからなかったと。そういうこともあり得るでしょう。会長さんも本人も、キャリアの集大成たる試合において、悔しい思いでしょうが、それを潔く受け容れるという前提で話しているようでしたし、これ以上は何も語られることはないでしょうね。
打たれ脆くなっているというのは数年前からそうでしたね。ただ、中嶋の、あの左がどこかに当たっていたとしても、あれだけであんな効き方しますかね。やはりバッディングが介在していると思います。ひょっとしたら「両方」だったのかもしれません。他のアングルの映像が見たかったですね。
一応、和氣慎吾のYouTubeチャンネルでこのことについて触れているので追記します
簡単にまとめると、和氣のセコンドは和氣が効いたのはバッティング思いレフェリーにアピールしていた。和氣本人は何で効いたのか分からなかったとのことでした
また、その話の中で和氣の耐久力が以前と比べてかなり落ち、簡単に効くようになっていたとも言っていました。今回は交錯した場面で第三者は確認できず(当人たちも和氣は分からず、中嶋も掠めた程度では分かっていない可能性大でしょうし、わざわざ不利になることは言わないでしょう)映像もない(しっかりパンチが当たっているわけではないし、バッティングも明確ではない)以上真実は分かりませんので、頭が顎先を掠めたか、パンチが側頭部または後頭部付近を掠めたかのどちらかで、耐久性が落ちたのもあってかなり効いたと考えるにとどまるしかなさそうですね
バッティングがなかったのであれば、両選手、陣営、或いはどちらかからそのような明言がなされるのでは、と思います。総じて、互いに相手の名誉を大事にするのが日本のボクサーですし、関係者ですので。
しかし、現時点はそれが無い。おそらくこれからも無いでしょう。それは何故か、ということです。
名前の欄に私の名前を記入するのは止めてください。これを続けられるようでしたら、意図的だと判断し、コメントを削除します。
ではバッティングはなかったんですよね?
この先も、おそらく無いと思われます。
名前の欄への記入は、お間違いないようお願いします。
> コメントありがとうございます。... への返信
両選手からバッティング等の発言は全くありませんよ
私にはそう見えたので、私なりの見解を書かせていだたきました。左が頭に入っていた可能性も考えましたが、あのくらいの当たり?方であんなにダメージを負うとも思えませんでした。
今後、当人ふたりからコメントが出て、違うという明言があれば、間違っていました、とお詫びせねばなりませんね。逆アングルの映像でもあれば良かったのですが。
ライブで見ているときは、骨の音が聞こえたような気がしたんですね。見返すとパンチが背中にでも当たったか、という感じにも聞こえますかね。うーん。
あのパンチがひょっとしたら後頭部に入っていたのかも、という気もしますが、その後の挙動を見ると、やっぱり頭だと見ます。アゴにかすめるように入って脳が揺れたらあんな感じでは、という。
和氣の右フックが中嶋の頭を引き寄せた、という風に見えるのも確かですね。世界戦のことも思い出しましたが、あれは相手がはっきり意図して頭、パンチ、ヒジ打ちを組み立てて攻撃してきました。私はあの試合を府立の二階席から見てましたが、会場で見てたら何がどうなったのかわかりませんでした。そこは今回と通じますね。
ただ、それだと和氣がふらついた理由がわからず。なのであるとすれば交錯した後に手を引き寄せた時に中嶋の頭が顎に入ったことが原因でしょうかね(仰る通りスローだと頭がぶつかった感じもなかったので、顎先をかすめて聞いてしまった?)
もし、その時に入ったなら自分の手で引き寄せてしまっていますし、以前の世界戦でバッティングはアピールが重要だと認識していながら、最後もアピールできず(頭と気が付かなかったのかもしれませんが)終わってしまったことが残念です
音がパンチのそれとは微妙に違って聞こえたんですね。何だろうと思ったんですが。中嶋の左が後頭部か、ぎりぎりのところに当たったのかとも思いましたが、映像見返すとそうでもないですし。中嶋の頭が下から突き上げるようなタイミングで、和氣のアゴをかすめたように思います。逆アングルの映像でもあればはっきりしたと思いますが。多分会場で見てたら何が何だかわからなかったでしょうね。
和氣の調子自体はこれからほぐれてくれば、と思う反面、中嶋のプレッシャーに若干押されてましたかね。重心落として打てるようになるのは何ラウンド目くらいからだろう、と思っていたらああなりましたが。基本、ガードの防御に不安があり、足で捌くのが基本ですから、簡単じゃなかったですね。
中嶋のインタビューのあたりでちょっとごちゃついてましたかね。よく見てなかったんですが。
試合後の和氣さんの振る舞いから、これが現役最後となる試合でしたよね。その決定打になるのがこれだとは…
ただ、昨日の和氣さんは最初から見た目のスピードはあったものの、パンチ打つ時に体重乗ってないような、それこそ10年前の好調時に比べ、下半身のすわりが悪いように見え、相手パンチへの反応は危なっかしく見えたのはあります。
その印象から最後の場面、「ああ、これが時を過ぎたボクサーの姿かな」と思ってしまったのも事実です。
難しいですね。
ただ和氣さんがリング上にいて、中嶋さんも気を遣ったインタビューしている最中に辰吉選手をリングにあげる、この進行は頂けないですね。結果どちらにも気を遣わせた訳で、余計な演出でした