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今日の草履は、彩シリーズ22cm土踏まず付き〔四阡円〕
紺基調の和柄プリントをベースに、合わせは薄茶基調の木目プリントです。
配色は若干シブ目ながら、紺の和柄がお洒落ですね。赤やピンクは遠慮したいとおっしゃる、中高年のおばさまにお勧めの一品でしょう。
とても空気の冷たい一日になりました。ときおり日は差すのですが、気温のほうは一向に上がりません。昨日までに解けた地面の雪がカチンカチンに凍り、当地で売っている冬用の長靴でも滑るありさまです。おっと、今日は高校前期選抜の試験日でした。うかつな言葉は使えませんなぁ。
明日の角館は今日を上回る真冬になりそうです。吹雪のうえに最高気温がマイナス4℃だそうですよ。寒さ対策の上に、歩行対策も充分考えなくてはいけません。
埼玉県からお越しの女性ひとり旅、お年の頃は20歳代後半でしょうか。角館草履のご説明が済むと早速試し履きされ、定番配色⑧をお買い上げくださいました。昨日も同じ色とサイズをお選びの方がおりました。冬場は選ぶのに悩むくらいの在庫があるのですが、やはり人気の配色は季節を選ばないものですね。
初角館とおっしゃる女性に、『どうしてまた初めてを真冬にしたんです?』とお訊ねすると、『冬の武家屋敷って、綺麗だろうなぁって思ったんですぅ』。
昨日横浜市からお越しのご家族にも同じ質問をしていました。そのときのお答えは、『雪が見たいと思いまして。それと温泉ですねっ』。
いまさらですが、真冬の当地を訪れる方の多くは、この「雪」にひとつの憧れを抱いています。そして温泉ですね、外が極寒だからこそ浴場が天国なんでしょう。私でさえそうした雰囲気には憧れがありますよ。
さらに加えたいのが「酒」じゃないですかね。窓越しに降る雪を背景に、熱燗で静かな夜を愉しむなんていうのは、なかなか都会では味わえない贅沢なんでしょう。
今日の女性がお買い上げくださった草履をナイロン袋に入れようとすると、『あっ、この袋に入ると思いますぅ』。その袋には、地酒の銘柄が印刷されていました。
『おっ、お酒買いましたねっ』と言うと、『はははっ、なんか美味しそうだったものでぇ』と少し照れ笑いの女性。
きっと今晩の宿で、お風呂上りに一杯…というわけでしょう。角館草履の重要なお勧めシーンのひとつは「湯上り」、女性にもしっかりお伝えしました。