角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

ふるさとへの恩返し。

2010年02月17日 | 地域の話


今日の草履は昨日のブログでご紹介した、千葉県にお住まいの女性からのオーダー草履です。
紺の唐草・夜桜・エンジ・緑の四色使い。さすがにここまでのご指定であれば通販というわけにいきませんから、出逢いの縁を配色からも感じ取っていただけると思います。
今日の便に間に合いました。三日もあれば到着すると思いますよ~。

冬季五輪の情報が盛んです。先日一度は一位につけた、ノルディック複合の小林範仁選手は秋田県の出身です。ほかにも県出身選手はいるのですが、『目立ちたいっ』を連発するせいか確かに目立ちますね。秋田県の県民性はとかくこの正反対を云われますから、ひとまずは珍しいタイプの県人かも知れません。

夏の参院選に秋田県選挙区から自民党公認で出馬するのは、かつてプロ野球で活躍した石井浩郎さんです。石井さんも秋田県出身のアスリートです。近鉄を皮切りに巨人軍にも在籍しましたから、野球ファンなら誰もが知っているでしょう。
石井さんは西武の二軍監督を務めたあと、球界から離れ飲食店のオーナーをしているんですね。そのお店のひとつが秋田市にある「モツ鍋店」。今週末、同期生数名でそのお店に行くことになっています。もちろん選挙とは無関係です。

秋田県出身で全国的な知名度を誇る人、東京で大きな事業をしている人、著名な作家さんや芸術家さん、専門的な研究で知られる人、そんな人っていっぱいいるんです。ずーっと昔から思っていたのは、そんな立派な人たちが多いのに、どうして秋田県はいろんな意味で廃れて行くように感じるのかなんです。

どこの地方も同じようですが、秋田県も医師不足が深刻です。秋田市以外の市部や郡部が特に顕著で、秋田市内の大きな病院から派遣されて来る医師がとても多いんですね。当然毎日来てくれるわけではありませんし、特に遠隔地は時間の無駄が多いため、「行きたくない」という事情もあるんだそうです。

わが家の目と鼻の先にある角館病院も例外ではなく、診療科目によっては「休診日」がとても多いです。週に一度でも来てくれる医師を、どのような手立てで見つけるのか分かりませんが、昨秋からは東京の医師が飛行機を使い来てくれてるそうですよ。
先月わが家の次女がインフルエンザに感染し、担当してくれた医師をどこかで見たような気がしていたそうです。数日後、丁内のおじさんたちとの宴会で知ったのは、元女子プロレスラーのご主人である東京の医師が来ている話。家に帰ってカミさんと次女にその話を教えると、『あっ、そうだっ』。

石井浩郎さんは抱負のひとつに、「企業誘致」を挙げています。もちろんそれも大事なこととは思いながら、秋田県出身のお医者さんも誘致してもらえないものでしょうか。
石井さんがおっしゃる「ふるさとへの恩返し」。これを想うお医者さんだって、きっといると思うんですよ。

コメント (2)
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