角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

効果の検証。

2010年02月18日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡円〕
黄土色基調の和柄プリントをベースに、合わせは紺基調の花柄プリントです。
どちらも落ち着いた色調の組み合わせですね。派手を好まない、中高年のおばさまにお勧めでしょうか。

横浜市からツアーでお越しのおじさま。直前に同じツアーのおばさまがお買い上げくださった際、角館草履のご説明を傍でお聞きになっていました。そのまま一旦は通り過ぎたものの、数分後に再度お立ち寄りです。『考えたんだけど、やっぱり買って行くわ』と、ご自分用をお買い上げくださいました。
しばらく「悩みタイム」を設けてからのお買い上げは、実演席でよくあることです。草履を小脇に抱え、『いつか桜を観に来るから、履いて良かったらまた来るわっ』。
はいっ、ぜひぜひです~。

数日前のこと、北秋田市からひとりのおばさまがお越しでした。『買うときは悩んだったども、履いてみたらもう離されねぐなったものぉ、はははっ』。
聞いてみるともう二年ほども前、ちょうど土踏まず付きを定番とした頃のようです。四阡円の価格にしばらく悩み、思い切って買ったというのが当時の様子でした。悩んだ挙句にご購入を決められ、満足してくださったからこそのリピーターさんというわけです。新しい草履を手に持ち、笑顔でお帰りでした。

こうした常連さんが多数いらっしゃるのですが、私はふたつの意味でとても嬉しく思います。ひとつは商いの成功でしょう。一見さんだけを対象として、二度目のご来店を求めない商売はやがて廃れます。これは「私サイド」の喜びというわけです。
もうひとつは、悩んだ挙句に買ったものが満足できたという点ですね。悩んでお買い上げくださったお客様ほど、「効果の検証」が厳しいんじゃないでしょうか。つまり、お客様の判断に誤りがなかったという「お客様サイド」の喜びなんですね。

政権与党である民主党の支持率が下降の一途です。大きな要因のひとつが「政治とカネ」の問題でしょう。自民党政権時代、同じような問題を数々見て来た国民は、『民主党もかよぉ』という思いでいるのが容易に想像できます。
先般の衆院選で民主党に票を投じた国民の多くは、大なり小なりみんな悩んだはずです。悩んだ分だけ「効果の検証」が厳しいからこそ、現在の支持率じゃないですかね。

民主党に票を投じた国民は、自らの判断に誤りがなかったと思いたいですよ。二度目のご来店(投票)を求めないのであれば、やがて廃れるのは時間の問題でしょう。

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