角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

子どもの旅とおとなの旅。

2010年02月01日 | 地域の話


今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡円〕
赤基調の南国プリントをベースに、合わせは緑です。
赤ベースに緑を合わせるのは、角館草履に珍しかったと思います。編んでみるとパッと明るくて、なかなかイイですね。南国の緑ですから、さしずめヤシの木でしょうか。

二月を迎えた角館は、先日来の雨でずいぶん積雪が減っています。今日も暖かいとまでは言えないものの、ときおり日が差す小春日和となりました。明日はまた真冬日で降雪の予報ですから、このまますんなり春とは行かないでしょう。でも確実に春近しを感じるこの頃です。

横浜市からお越しのご家族旅。お父さんにお母さん、そして中学生と思しき女の子です。お母さんが草履を気に入ってくださり、お父さんへおねだりしていました。お父さんは『自分はイイから…』と承諾です。すると女の子、『あたしも欲しいっ』。お父さんには予定外の出費をさせてしまいましたが、母娘さんペアで早速履いてくださいね~。

昨日のブログの話題でもあった「子ども手当て」。こちらの女の子も該当するでしょう。22年度は半額の1万3000円、草履三足分に相当ですかっ。確かに少ない金額ではありませんなぁ。これが23年度は2万6000円ですよ。中学生以下の子どもが三人いたら、毎月7万8000円の収入増になります。お母さんのパート収入に近い額じゃないですかね。

いただいたコメントにもあるように、このお金は借金で賄うことになります。借金は必ず返さなければいけませんから、いずれは国民が負担するわけですね。親がもらったお金を子どもが返す、なんかよく分かりません。
親が親類の子どもへあげたお年玉が、そのままその親からわが子へ戻ってくる。お年玉と逆パターンみたいなものでしょうかね。

『満額2万6000円はハードルが高い』。財務省副大臣が言い出しました。かと言ってこの公約を破棄すれば、おそらく世の中大騒動になるでしょうね。ではどうするか、近々の税収アップは見込めないでしょうから、次に出てくるのは「消費税」ですかっ。
消費税率がアップされて子ども手当の財源の一部に利用されるとしたら、次の世代にまるまるツケを回すことはないでしょう。

ただし消費税率が上がってからの、消費の落ち込みが心配ですよ。子ども手当てで収入が増えた分家族旅行が増えるのか、消費税が上がったおかげでおとなの旅が減るのか。
今日も草履を編みながらそんなことを考えていました。

コメント
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