角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

恐るべし角館ファン。

2006年10月16日 | 実演日記
今日の草履は、一般綿生地シリーズMサイズ21cm〔3000円〕
黄金トンボに黄色を合わせた、配色Ⅱパターンです。黄色を使うと一気に明るくなりました。好天の田んぼを連想します。

今日も青空が続く角館、気温もほどほどに上がり、過ごしやすい一日です。
平日の中でも月曜日は案外お客様が多いんですが、お昼の予約が三団体あったせいで、なかなか賑やかな西宮家でした。

比較的男性が多い団体さんの場合、お酒を呑んでいるケースがあります。今日のひとつの団体さんは、まさにそんなケースでした。上機嫌の男性数名が米蔵に入って見えて、『あっら~、ここも美人さんだらけだな~、さすがは角館だっ!』。
「角館と美人」については、5月12日のブログで解説していますが、今日のお客様にこのご説明は控えました。せっかくの上機嫌を損なう必要はありませんからね。

東京からお越しの母娘ペアさん、草履を気に入ってくださり、留守番の娘さんの分と3足オーダーくださいました。
『今日から土曜日までここいらで遊ぶの!』。旧西木村の農家民宿に投宿して、一週間まるまる角館周辺を散策するんだそうです。今回ばかりでなくちょくちょく遊びにいらしてるそうで、角館ファンもこちらの母娘さんくらいになるとスゴいですねぇ。
『どこかお勧めスポットある?』と尋ねられましたが、一週間もいるんじゃ角館の隅から隅まで歩けますヨ。

角館ファンのおひとりから、昨日メールを頂戴しました。東京にお住まいのご夫婦なんですが、今年のお祭りで初めてお会いし、草履をオーダーくださいました。
『角館のお祭りを見たくて見たくて‥』とおっしゃるご主人は、そのとき頭にネット包帯を巻いていました。聞いてみると、最近ケガをされたばかりなんですが、どうしても角館のお祭りに来たくて、医者に相談のうえで決行したとおっしゃっていました。

昨日のメールは、『先日、楽しみに待っていた草履届きました。夫は、早速使い、大満足の様子。(中略)布巻草履を履き、角館のお菓子を食べながら、お祭りDVDを見て、またまた、お囃子の音色・笛の音・おいさーのやーの掛け声がよみがえり、お祭りのときの興奮状態を懐かしく思い出しました』。

今日の母娘さんペアと、メールを頂戴したご夫婦には、私草履職人から「角館ファン大賞」を授与したいと思います。


コメント
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