角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

冬は趣味の季節。

2006年10月07日 | 実演日記
今日の草履は、9月9日、町内の奥様からご注文のオーダー草履です。
今年の7月、遊びに見えるご親戚へ持たせるとのことで、2足ご注文をいただきました。そのご親戚が大変気に入ってくださり、今度は色調をご指定で頼みたいとのことでした。

「紺とエンジのツートン」、ずいぶん前に遊び心で一度作ったことがありましたが、それ以来封印していた配色でした。久しぶりでお作りしましたが、無地と無地の合わせも案外面白いと思います。

昨日からの雨が、今日も一日降り続きました。それもかなりの量です。それとこの寒さ、もう少し気温が下がれば、みぞれでも降るんじゃないかと思うほどの寒さです。
あらためてニュースを聞いてみると、夏以降ほとんどまとまった雨がなく、ダムも河川もひからびた状態だったんだそうです。昨冬あれだけ降った雪も、いつのまにか解けてなくなっていたんですね。

10月に入っても、草履作りに関心を寄せるお客様が後を断ちません。草履台のお買い上げには及ばなくとも、『考えてからまた来ま~す』とおっしゃる方が、この2~3日で3~4人ほどいました。
『テキストはないの?』。これまで多くの方からこれを訊かれていますが、私のところではご用意してないんです。と言うより、ペーパーを見て作れるとは到底思えないんですね。
『編み方ビデオがあればイイのに‥』。これも何人もの方から言われています。これには私も少し興味があるんですが、なかなか実現には至っていません。そこで毎回話すんですが、ビデオカメラを持って来て片足編むだけでも撮って行けばイイですヨ。ペーパーを見るよりはるかに有効と思いますね。

冬に向かい、草履作りに意欲を燃やす方が増えそうな気がします。農家を中心に冬場は仕事が激減しますから、屋内で出来る趣味はこの季節に人気があります。いずれは「編み方ビデオ」を作りたいと思いますが、雪が降るまでにはちょっと無理かなぁ。
もっとも、昨冬のようにドカ雪が降られちゃあ、草履作ってる暇もないかも知れませんが‥。

昨晩、手作り仲間とまたその仲間6人で、顔合わせ懇親会をもちました。西宮家隣家の「若き人形師」は、日に日に人形作り披露へ関心が高まっている様子。
参加者のひとりは、広報かぐだての管理人、佐藤○ちゃん。若き人形師と佐藤○ちゃんは初顔合わせでしたが、私はこの二人が親友に近いものになることを直感していました。案の定すっかり気に入ってしまった若き人形師は、『佐藤クン、今度ゆっくり遊びに来てけれでぇ~!』。

参加者のひとり「ナースマン藤クン」は、昨日が就職試験、そして今日が面接試験でした。自らが理想として掲げる看護像を熱く語るナースマン。
『今喋ったごどを、明日の面接でぶつけでみれっ!』、みんなにそう励まされて向かった面接試験。夕方西宮家に顔を出してくれた彼に訊いてみると、『バッチリだったんシ~!』。ただし、昨晩の“演説”は控えたようでした。

このメンバーの会合はなかなか面白いです。私とさんさん企画を除けば、21歳・22歳・26歳・33歳と、とても若いのが特徴です。
この会合、私の“冬の趣味”になるかも知れません。

コメント (1)
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