角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

出張草履教室!?

2006年10月12日 | 実演日記
今日の草履は、一般綿生地シリーズMサイズ23cm〔3000円〕
こちらも新登場は、「やまぶきうさぎ」。中高年のおばさま向けに、ちょっとおしゃれと思い調達しました。最初はセオリー通りのエンジを合わせてみましたが、次回は紺を合わせてみようかと思っています。ちょっと地味かナ‥。

寒いです。天気はまずまずなんですが、とにかく気温が低過ぎます。米蔵スタッフから、『そろそろ綿入り作務衣着たらいんでね?』と言われましたが、あれは冬対策の最終兵器ですから、まだまだ出すわけには行きません。

旧神岡町(現大仙市)の学校を卒業された同期会の団体さん、お年の頃は70歳代とお見受けしました。農村地帯でこれくらいの年代の方々には、草履というものがとても懐かしい存在なんですね、総勢15名ほどで実演席を囲まれてしまいました。
お孫さん用に草履をお買い上げくださった男性が、『こういう仕事をしていると足が弱くなるからね、出来るだけ運動を心がけてくださいナっ!』。

こちらの男性の生家は「桶屋さん」で、お父上とお店を継いだ長兄が、晩年揃って足が不自由になったんだそうです。草履と実演についてはいろんな評価をいただきますが、私の体をご心配いただいた方はそう多くありません。
ありがとうございました、肝に銘じます。

大仙市大曲からお越しのおばさま二人組、草履を見た瞬間からテンションが上がりました。それぞれにお買い上げのうえ、『草履作りを教えに来てはくれないの?』。
はぁ~、出張草履教室ですかぁ。考えたことはなかったですが、一定の料金さえ予算していただけるのなら、案外面白いかも知れません。
冬場は西宮家をお休みして、春に向けた在庫作りをします。自宅へ閉じこもる日が続きますから、ときには気分転換を兼ねて、これは有りかもしれませんねぇ。

お帰りの際に、『出来れば5人くらい集めてくださいヨ、そしたら一人当たりの費用も楽でしょ』と言うと、『分かったわぁ、じゃあ5人集まったら電話するわねっ!』。
案外本気かもしれません。

コメント (6)
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