角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

路上ライブ初日。

2006年10月29日 | 実演日記
今日の草履は、一般綿生地シリーズ23cm〔3000円〕
エンジ基調に藍色を合わせた、配色Ⅱパターンです。これも相性の良い組み合わせで、中高年のおばさまに人気です。

路上ライブ初日は、朝から雷を伴う雨に見舞われました。10時近くになってようやく雨が上がり、あとは青空ものぞく好天です。気温も比較的高く、どうにか寒さを感じずに終えることができました。

今日は、“お戻りになった”二組のご夫婦をご紹介します。
横浜市からお越しのご夫婦、60歳代とお見受けしました。ご夫婦共に草履を気に入ってくださり、奥様は展示品からお選びになり、ご主人はオーダーとなりました。
数時間が経過して、こちらのご夫婦が戻って見えました。『お世話になってる方へ、贈りものにしたらどうかと思ってね』、散策しながらそのことを話し合ってくれていた様子です。

サイズが分からないため、早速電話で尋ねていました。訊かれた方も驚いたでしょうね、旅に出ている知人からの電話が、『靴のサイズ何センチですか?』なんですから。

神奈川県秦野市からお越しのご夫婦、40歳代後半とお見受けしました。一度お立ち寄りのときは、おしゃべりだけでお帰りになったんですが、やはり数時間が経ってお戻りくださいました。
『なんだか草履が頭から離れなくて‥』と奥様。足幅が少し小さめだったので、オーダーとなりました。『ご主人とペアで作らなくてイイですか?』と言うと、奥様は『そうだそうだ、作っちゃえ!』。勢いでご主人もオーダーです。

白神方面へご旅行のつもりが、列車の指定券が取られず角館に決まったとのこと。『角館も案外イイでしょ?』とお尋ねすると、『うん、一度は来たいと思ってたからねぇ、素敵な草履にも巡り合えたしっ!』。

路上ライブ初日早々に、嬉しい言葉を聞くことが出来ました。明日も頑張るゾー!

コメント (2)
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