
阪急・御影・弓弦羽神社(ゆずるはじんじゃ)


1月15日(日)
弓弦羽神社に「泉山御流・平成壬辰初会」と言う「お香を聞く会」に参加して
来ました。初めてではありません。何年か前に以前所属していた会が、催しに
取り入れると言う時、下見に行ったことがあります。その時は「ビギナーズラック」
で正解でした。本会の時は、風邪で熱を出して、欠席しましたから、今日が2度目
となります。
干支1回り半も年の差のお友達のお誘いを受けていきました。彼女は「香道」
の名も頂くほどのベテランですが、今は、家職のお仕事の方が忙しく、お稽古
は休んでおられるようで、今日は私達と一緒のお客様の立場での参加のようで
した。
ご近所のご夫婦の方、娘さんとそのお友達、そして私達(とし子さんと私)と
言う参加でした。「今日は7人一緒にすべての行動をともにしましょうね」と
彼女は言いました。「7人?こりゃ春から縁起の良い数字だこと!」と思いま
した。
弓弦羽神社:いざなみのみこと、ことさかのおのみこと、はやたまのおの尊、
お三方を合わせる根本熊野三所大神をお祭りしてあります。
お印:「八咫烏(やたがらす)」=神武東征の時、神武天皇の下に使わされ、
熊野の国から大和の国への道案内をした烏。聞き香の後に頂いた、お薄茶碗
の模様が、確か「八咫烏」の模様だったと思います。
時間になりますまで、会場の隣のお部屋で、初めての人のための簡単な説明
がありました。勿論私達も受けました。何しろ、小さいとはいえ「火」を扱うので
すから、十分手さばきに注意するようにと教えられました。そして「香」が載せて
ある場所から灰の方に「香」が転んだ場合は、小さい声で「『走りました』と言え
ば、係りのものが参ります。」と言われました。「縁起の悪い、『落ちた』とは言
わないこと「初めての方は2度の茶碗回しは省略してもかまいません」とも言わ
れました。「香」では全てに『手渡し』は禁止だそうです。
お部屋に通され着席しました。立礼と言うのでしょうか、かがむ感じの低い椅
子が用意されていました。座ることに慣れていない若い人、加齢のための足の
不具合の方のためのように感じましたが、私はやはり、ビシッと正座でお教
えを受けたかったと思いました。
書くためのちいさなお道具が重ねて運ばれて来ました。まずはお盆から五段に
積み上げられたもの全てを盆より取り、自分のものとして、一番下の小箱を残
して、上の部分は元の盆に返します。左右の小箱を、順番に下からとっていき
ます。そして、答えを書くべき小さな紙もその時手元に受け取ります。
手元に残った箱の中には、小さなすずり(かな文字用位の)が入っていて、そ
の隣に筆ペンが入っていました。昔はここにに水滴やら筆が入っていたのでし
ょう。
焚かれた「香」が廻ってきます。右前に置かれたものを右手で上から、掴むよ
うに取り、左手に乗せる、ここで2回廻すのですが、私は廻さず。左の親指を
器の縁に掛け、右手を追いかぶせるようにして、3回聞いて、「香」を覚えて
おき、隣の人に廻す時、「香」の名を伝える。今日の場合これを3回繰り返し
ます。

次に3回廻ってきた「香」の中の1種が再び廻ってきて、それが何番目のもの
と同じであるかを当てるのです。私の場合、2度目に廻ってきた「香の香り」
が好きだったが(好き嫌いは関係ないのですが)、1度目の「香」が部屋の中
に馥郁と香るのを感じたために、その時点で不安になりました。
自分の思った香りの名を内に記し、表には自分の名を(男性は漢字一文字、女
性はかな二文字)記します。その集計が出来る間、お床の置物の説明を受けた。
掛け軸は、今年の歌会初めの御題が「岸」だったのにあわせて「富士に美保の
松原」。置物は今日の「香」の名に因んで、「福」:子沢山を意味するので、
青磁の支那っ子の香炉、「禄」はお金をあらわすので千両が活けられて、「寿」
は長寿をあらわす福禄寿さん。
「『寿』はすでに頂かれている方も多いようで…」年寄りが多いということだ
ろうと察し、長寿のトップに限りなく近い私は、思わず笑ってしまいました。
出席者に抽選で小物が賞品?として渡されました。新しい年の初めにふさわしい、
優雅な一日は終わりました。


一寸寂しいけれど「とんど焼き」 火のそばで、身体を温めました 「無病息災」をいただけるとか?
鳥居の手前では、大きな鍋が二つ炊かれていました。今日は「小正月」ですから
きっと「小豆粥」の振る舞いだろうと思いました。
そうそう女の子の「お宮参り」もありましたよ。我友の孫娘、心葉ちゃんもま
もなくお宮参りだそうです。
この日の約束が、今年初めての私の「お約束の日」でした。だから参加したか
ったのです。約束の反故は免れたいと、39度近い熱の頭でも考えていました。
その日までには絶対直す。そして約束を守りたいと思いました。
新しい事を覚えたり、経験したりすることほど楽しいことはありません。この
約束が守れたことで、今年も楽しい経験が一杯あるような気がします。
さあ!未だ完治はしていない風邪を治して、ニュー・イヤー・コンサートを楽
しみますよ!!
(1770回)

これはお薄の前に頂いたお菓子(丹頂鶴と松葉)です。会場では撮影禁止ということで写せませんで
したが、友達が、同じものをお土産にくださったので、家に帰ってから写したのです