ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

ユリココロ

2012年01月26日 | 読みました

   「蚊連草」   今年は挿し芽が元気ですから 沢山咲くと思います   (11-5-5)




今日は寒かったですね。晩御飯は冷蔵庫にあるもので済ませようと買い物に
も行きませんでした。

「子供は風の子、じじばば火の子」って言いませんでした? まったくその通
りで、じ~っと暖かいお部屋で、国会中継を(面白くないので、時々居眠りな
がら)観たり、本を読んだりとして過ごしました。

今年の春は遅いそうですね。私の冬篭りも長引きそうです。本や編み物が好
きだから、一寸も退屈しなくて、疲れたらウトウトと眠ってと、老後を楽しん
でいます。


     ユリココロ     沼田まほかる


なんだかあるようなないような、男だか女だか一瞥できないお名前。女性で、
若くに結婚し、離婚した後、尼僧なって、50過ぎに書いた「9月が永遠に続
けば」で第5回ホラーサスペンス大賞を貰った方のようです。去年に、この小
説がベストセラーになって、売れているそうですよ。

「ユリココロ」も何のことやら?と思いつつも、「本屋大賞」で手に取りました。
主人公の父の家で見つけた4冊のノートの名前のようですが、人殺しをなん
とも感じないでやってのけた女性の手記なんです。その女性が、主人公の
生みの母なんです。しかし主人公は生みの母の妹を母として育てられます。

そのノートには、筆者(実母)の恐ろしい性や父親との出会い等、そして主人
公が生まれたが、何故妹に育てられたか、何故そうなったか?をサスペンス
風にかかれています。

実際にはこんな人間はいないと思いますが、こんな小説を書く人は実在する
わけで、そのことが、私の読書欲をそそりました。やっぱり私達時代と今の人
の「小説とは!」と言う感覚と言うか「頭の構造」が違ってきているのでしょう
か?

一方、昔は小説家と呼ばれる人は一握りでしたが、今は数え切れないくらい
の文学賞があり、登竜門は八方に広がっていて、失礼ながら、雨後の竹の子
のように新人が登場しますし、今問題の電子図書のような問題も起きますし
大変だろうな~とも思います。

息子のお下がりのIパットで小説を読んでみましたが、私は本は手でめくり紙
の感覚を感じながらの読書がいいな~。

しかし、朝の体操の前の番組で「J文学」と言う番組で若い女性が二人で古典
を日本語と英訳で読んでいる番組があります。それを見ていると古典(私の若
い時代は古典とは呼ばなかった)をもう一度読み返したいと言う気分になって
います。

Iパットでは夏目漱石や林芙美子、掘辰雄等、昔の(今は亡き?)沢山の作家
の本が無料で読めますから、これで読めばいいかな~と思っています。私の
本棚にもずらりと並んでいる作品も、内容を忘れてしまっているんですよね。
今の作風と違うので、それが新鮮な感じがして…。
今年からの新しい読書形態の一つにしようと思っています。



          芝に生えた雑草です 可愛いので写しました(11-5-5)


コメント (2)
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