ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

くじけてなるものか

2012年01月20日 | 読みました

     「小菊」     今年は沢山咲きましたが 圧倒的にこの色でした


コンサートまでのクラス・レッスンの最後の日でした。明日も・明後日も合同
練習があります。行きたい気持ちはあるのですが、それをすると、体力が続か
ないような気がしますから、明日はお休みして、明後日は頑張って、合同練習
に行こうと思っています。

     くじけてなるものか     工藤美代子

笹川良一さんが現代に放つ警句80。本当に一つ一つの言葉が凄くて、皆載せ
たいようでした。自伝「悪名の棺」を読むまでは、マスコミの書く笹川さんしか知
りませんでしたから、競艇で儲けて、守銭奴のような人だと思っていました。何の
何の、本当は正反対の方で、儲けたお金は、子には残さず、世の中の為に使っ
た方だったのです。そんな人を如何してマスコミは悪く言ったのでしょう。

この本に載せられた言葉は笹川さんが昭和51(1976)年から平成5(1993)
年に掛けて全国モーターボート競走会連合会の機関紙に連載した「提言」のシ
リーズです。

いくら儲けてもいいが、儲かったら利益の10%ぐらいは相手に寄付
すれば文句も出ない。自分だけが一人勝ちしようとするから、憎まれる。


酒屋であった彼の父は相手の事を考えて、飲みすぎる量の酒は売らなかった。
彼も父を真似て、相手の利益も考えた金儲けを実行し、成功した。商売で儲け
たお金は社会に寄付金として恩返しした。競艇で儲けた金は、『天然痘撲滅』
や『ハンセン病予防』に使った。だからたいがいの国から感謝こそすれ、非難
はされなかったが、日本国内からは死んでからも文句が出たそうだ「カネが全
て、と言う戦後日本人の考え方を造った人」(毎日新聞の死亡記事)等々。
「悪口は有名税」といて彼は笑っていた。

天然痘撲滅:ジェンナーの種痘によって撲滅が進められた天然痘は1970年,
WHO(世界保健機構)によって撲滅宣言がなされ、その際特に笹川氏の貢献
が賞讃された。

ハンセン予防:1961年、ハンセン病予防ワクチンの試薬が完成すると、笹川氏
は自ずからその予防ワクチンの接種を受け実験台となった。ハンセン病制圧活
動は3男の笹川洋平氏に引き継がれている。

終戦直後、昭和天皇は行幸の折に罵声をあびせられても
帽子をぬいで国民に答えられた。
被災者を慰問する天皇の姿は、国民に生きる勇気を与えずには置かなかった。 
それが帝王学と言うものだ。

かっての共産主義国や発展途上国には、食料や生活物資さえとどこおっている
のに、軍事費ばかり増やす国がある。
こうした国にODA(政府開発援助)を支出するのは本末転倒ではないか。


ODAとは先進国が、発展途上国に対して出資する国際貢献のこと。多国間援
助と二国間援助があり、二国間援助で日本が中国の援助しているODAの総額
は6兆円を越えています。

尖閣諸島沖の漁船衝突問題は謝らない、毒入り餃子や農薬まみれの野菜を散々
日本に輸出して、日本の食品輸入には待ったを掛ける。

平成22(2010)年には日本のGDPを抜いて、経済大国になった中国に
何故援助をしなければいけないのか?
笹川さんは20年も前に、それを喝破(誤った説を廃し、真実を解き明かす事。
物事の本質を明言する)していた。

人権尊重は結構である。だからと言って死刑廃止を叫んだり、法務大臣が
刑の執行を躊躇するのは筋違いもはなはだしい。人の命を奪ったら、自ずから
の命で償うのは当然のことだ。


マスコミは満州やAJIA諸国を日本が侵略したと宣伝しているが、
これは悪質な売国行為である。隣国へ行って火付け役をするのは日本のマスコ
ミだ。日本人による購読料、広告料で経営している事を忘れてもらっては困る。


義理と人情と親孝行。
これを初等教育から教えない教育改革なんか、三文の値打ちも無い


口先だけではなく、笹川さん自身が実行なさった「義理、人情、親孝行」それ
もその行為を口外、宣伝することなく、黙々と続けられたと言うことが、素晴
らしいと思います。

「仰げば尊し」を歌わなくなった卒業式なんて、教師による学校破壊だ。
そもそも尊敬されるべき教師が、ストばかりやっていたからいけない。
美しい童謡や唱歌を残して、子供に伝える教育が望まれる。


「仰げば尊し」の2番目の歌詞「身を立て、名をあげ、やよ励めよ」と言う歌
詞が「立身出世」を奨励しているから。いけないという

バブルのつけを高齢者に廻すな。金利の引き下げは、
年金と預貯金で生きる高齢者の首を絞めるだけだ。


平成5(1993)年笹川さん94歳の時の言葉です。今、笹川さんがご存命
なら、議員手当ては引き下げず、ずんずん引き下げられる年金、徐々に多くな
る介護保険の天引き、0に近い預貯金の利息をじ~っと堪える高齢者にどんな
言葉を掛けてくださるだろうか…。

室内にいて無駄に電力を使うなら、戸外に出て太陽にあたれ。
月は闇夜の提灯になり、太陽は無料の暖房と健康を与えてくれる。
自然への感謝は、省エネの第一歩だ。


最も大切な酸素は草木と水から発生する。50年、
100年先を考えての水の確保、浄化、植林の推進政策は不可欠だ。水資源
を大切に。


栄耀栄華を誇る財産家も、慈善事業をしない人は心貧しい。美術品を
収集し、豪華な別荘を持っていても、自己満足しているだけでは心が豊かとは
いわないのである。


如何ですか? 感銘を受けられたら、この本を手にとって、書かれてある
「80の提言(警句)」をお読みになる事をお薦めいたします。

今年初めて読み終えた本です。


コメント
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