ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

県庁おもてなし課

2012年01月18日 | 読みました
    
       「金の成る木」  去年寒さに凍結しました 今年は元気に咲きました
    

今朝は少し寒さが緩みました。それと同時に体調も回復してきたのを感じま
した。

でもまだまだ庭仕事は無理ですが、暖かいので水遣りだけはしました。「もう
2ヶ月の辛抱よ!」って話しかけながら…。

後は一日、家で本を読んでいました。


     県庁おもてなし課     有川 浩

「浩」さんは「ひろ」と読んで、女性だったのですね。「阪急電車」もこの方の
作だったと思いますが、手元にあるのですが、未だ読んでおりません。初め
男性だとばかり思っていました。

この本の印税すべてを、東日本大震災の被災地に寄付されるそうです。

「県庁おもてなし課」と言うのは高知県に本当にあるそうですね。本のような
活発な働きはないようですが。

主役の一人「吉門(よしかど)」氏は作家ご本人の影が色濃いです。又その
義父に当たる「清遠(きよとう)」氏は作者の実父がモデルのようです。

「おもてなし課」を始めても、お役所仕事の域が脱せず苦労する所に、高知県
人であり、本の売れ始めた吉門氏と接触が出来、教えを請う。その彼の紹介
で清遠氏が加わり、どうにかおもてなし課の目玉のアウトラインが出来上がる。
その二人に接触したのが「掛水(かけみず)」青年と、アルバイトの「多紀
(たき)ちゃん。県民感覚を役所に入れるための働きをする。

二人は相思相愛だが、今時の恋愛ではない、とても初心な、昔の恋なのです。
もう一組、行動は同じように初心だが、ややこしい吉門氏と清遠氏の娘のカッ
プルもいる。こちらは吉門氏の母が子ずれ同士で再婚した義兄弟。しかし吉門
氏の母が又別に男を作り離婚したので、正真正銘の他人となり、清遠氏もかげ
ながら愛の成立を見守っている。

高知には自然が一杯ある、海、河、山、それらを掘り起こして、観光につなげ
ようと言う、少ない予算で、まず作りたいのは女性軍の意見で「トイレ」。男性
は考えも付かないようです。

実際に、四国は遍路の道で、そのうちでも、室戸岬から、足摺岬まで相当の
距離をお遍路さんが歩きます。その時困るのが「トイレ」なんです。休憩所を
造る運動があるようですが、休憩所だけで、トイレが付いていない。女性にと
って休憩=トイレと思っていただいて良い。

男性の頭の中には観光=トイレとは結びつかないようですが、あっても汚いト
イレだったりしても平気です。都会においては公衆トイレはずいぶんと綺麗に
なりました。遍路路にも、休憩所だけではなくトイレもつけていただけると、
女性遍路も快適になると思います。

高知の海岸沿いを遍路しているとき、歩いている私達の横に、自動車が止り
「高知県が歩き遍路の方にアンケ~トをお願いしている、ご協力願いません
か?」と頼まれた、手にいてるのは1冊の冊子と言えるもので、沢山の質問
事項が記されていた。

「持ち帰っていいなら、記入して送ります」と言うとそれでいいという。帰宅して
から記入して、返送した。後日、お礼と言って「馬路村の柚子製品の詰め合わ
せ」が送られて来ました。

この本の中に「村おこしの成功例」として馬路村と言う字を見たとき、私は嬉
しかった。私が製品を頂いた時には、その製品は尼崎の店頭に並んでいな
かった。「馬路村のポン酢」美味しいな~と思っていると、いつの間にか、
尼崎の店頭にも製品は並ぶようになっています。

実は尼崎にも美味しいポン酢があります。「ひろたのポン酢」と言います。ど
ちらに軍配を上げるって? う~ん…馬路村のは少し甘め、子供が好きかな~。
尼崎市民として「ひろたのポン酢」に…。もう53年も尼崎住民ですから。

高知の山深い所に位置する馬路村。昔は馬でしかいけなかったから、この名
が付いたといわれています。県下有数の「柚子の産地」その「ゆず」を使っ
てその村が頑張っているのです。やっぱり嬉しいと思います。

登場人物がみな「高知弁」なのが、何となく懐かしい感じがしました。

平成23年最後に読んだ本です。






コメント
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