ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

新小岩パラダイス

2012年02月28日 | 読みました

  「ハナボケ」 なんだか可哀相な名前ね   尼崎・大井戸公園   (11-3-29)


今朝8時ごろ、表が騒がしくなりました。消防車が何台も通過する様子。あわ
てて飛び出しますと、消防士さんが走っています。でも近くに火の気は見当た
りません。

通りかかった自転車の人が、東を指差して「あっちやで!」と言いました。
「でもここにも消防車がいるよ」と私が言いますと「向こうが消防車で一杯や
から、ここにいるのや」と通り過ぎました。四辻まで行って東の方角を見まし
たが、煙が上がっている様子はありません。でもキナ臭い臭いは漂っており
ました。ぽちぽちと驚いて出てきた人も居ます。一筋東のようなので、確か
めにいこうかと思いましたが、寒いし帰りました。

しばらくして出てみると、近くにいた消防自動車も、消防士さんもいなくなっ
ていました。ボヤ程度で済んだのでしょうか。良かった良かった。


     新小岩パラダイス     又井健太

第3回 角川春樹小説賞 受賞作品だそうです。

倒産で職を失った上に同棲していた彼女が預金通帳、家具一切を売り払っ
て、雲隠れする。独り身になった主人公(正志)、なけなしの20万をルーレ
ットにつぎ込み、無一文にまり、もう死のうとビルから飛び降りようとした時、
行動不信の正志の後をつけてきた男にたすけられ、男の住んでいるアパー
トの住人に仲間入りする。

生まれた時から施設に育った正志は、その時仲の良かった士郎は詐欺師
になっていて羽振りが良い。背に腹は変えられないと仲間入りする。

お金はたまったが、やはり詐欺師を辞めようとする、自分の勤めていた会社
の詐欺の証拠を集めて密告する。拘置所に入ったが、蓄えを騙した人の返金
に使ったので、執行猶予が付いて出てくる。

正志をアパートの住人達は暖かく迎えてくれて、再生の道を歩み始める。

心に残った言葉:

「自分の好きな事を1個でもいいから見つけて、一生懸命それを続けなさい。
立派な夢でなくてもいいの。好きな事をやっているとき、人は幸せよ」

「新しい事を始めるのは面倒だけれど、面倒くさい壁を乗り越えなければ新し
い世界は開けない」

「変化を求めない限り人は変化しないわ。現状を守ろうとすると、人の成長は
止まっちゃうの。失敗を恐れる人は言い訳ばかりして小さくまとまっちゃうの
よ。そんなの駄目!本当は失敗こそがイチバンの勉強で、挑戦することが若
返りの秘訣なのよ」

「時間こそが人間に与えられた最大の宝なんだ」
                                (1800回)





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