ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

日本列島いきもの物語

2012年02月08日 | 映画の話
     

「映画いかへん?」「2時間も同じ格好で座っているのん辛いから、温泉に行
くわ」そりゃえらいこっちゃ、私も今のうちにせっせと映画を観ておかないと、
そないなったらいかれんな~と心で思いつつ、一人いそいそと尼崎へ。

この写真の「ウリ坊」わが兵庫県の六甲山、ロックガーデンのウリ坊たちでし
た。何度かロックガーデンに登った時、イノシシに出会いました。フーフーい
いながら岩場を登る私の視覚にイノシシが入ってきますと、体が硬直して動か
なくなります。突進してこられたら、ひとたまりも在りません。岩場から転げ
落ちるからです。

イノシシは私などには眼もくれずあの岩場を駆け下りていきます。あんなに重
そうなイノシシですが、その動作は機敏です。もう今の私にはあの岩場はむり
だろうな~と思いながら見ていました。

屋久島も出てきましたね。「屋久猿」「屋久鹿」。鹿は見ましたがメスだけで
したね、角の生えたオスは見たことがありません。猿は自動車の中に置いてい
たバナナを見つけてフロントガラスに引っ付いて離れないんですよ。困りまし
たね~。猿は自動車道まで出てきていますよ。人間が食べ物を与えるからでし
ょうね。

北海道の釧路の丹頂鶴も見ましたね。時期的に求愛の踊りは見ませんでした
が…、映画では綺麗でしたね。「鶴の来る宿」と言う民宿に泊まったのですが、
夕方に「鶴が巣に帰る時間だから、見に連れて行ってあげる」と連れて行って
もらいましたが、頭の真上を飛ぶ鶴の大きさには驚きましたね。大きな鳥です
よ。あくる朝は鶴のねぐらにも連れて行ってもらいましたが、川の真ん中で一
本足で立って鶴は寝ていましたよ。

北海道では「キタキツネ」も見ましたね。キツネ牧場ではありませんよ、道路
でです。夏にマイカーで、1ヶ月掛けて北海道を廻りました。やっぱり若い時
に行くべきですね。もうあんなたびはむりです。行けどもいけどもまっすぐな
道、眠気を誘うような長い道、北海道は広いな~と言う実感でした。

色んな動物が出てきますが、動物の赤ちゃんは本当に可愛いです。何人かの
カメラマンが2年半かかって撮った映像をつなげたものだそうですが、ほん
とに可愛かった。

青森の厳冬の中、母猿を失った子猿もかわいそうでした。猿というのは自分の
身内以外は助けないのだそうですね。寒さに大人の猿に擦り寄っては跳ね除
けられる子猿、でも若いオス猿に助けられて、まだお乳の欲しいのをあきらめ
て、自分で食べ物を探して食べる、たくましくなる子猿。仲間にはぐれて、最
後はどうなったか分かりません…。

心打たれたのは熊の兄弟です。クマは1年しか親との生活期間はないんですっ
てね。その間に親は子に生きるすべを教えます。1年たつと親は次の子を産む
ための生活に入るそうで、兄弟だけで大人になるまで生活します。大人になっ
たクマは1頭で自分のテリトリーを持ちます。仲良く暮らした兄弟でも別れの
時が来るのです。

兄弟と言っても、熊でも器用に出来るのと不器用なのとがいます。誰に教わら
なくとも、言われなくとも別れの時を察するのです。その時、やっぱり器用な
クマの方が、出て行きます。出て行く兄弟を2本足でたって、見送るのです。
決して追いかけません。伸び上がって離れていく兄弟を見送るすがた、諦観と
いうか、思わずじ~んとしてしまいます。又後ろも見ずに離れていったほうも、
登りきった場所から、やはり2本足でたって、元いた場所を、残してきた兄弟
の方を眺めます。ものが言えないだけにそのしぐさが胸を打ちます。

いい映画でしたよ。生き物大好きな方必見です。
 
コメント
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