2008年8月6日の原爆ドーム
原爆投下で焼け野原になった市街地と
僅かに残った建物・原爆ドームと名づけられた
上の写真の反対側から撮ったのがこの写真写真です
ドームの左肩に見える橋から撮ったのが上の写真
平和祈念館で被爆体験記朗読会があることを知ったのは去年です。資料館の方を先に回った為、会の終わる10分前でした。次の会(5回あります。一回40分)を待つには、丁度昼休みに掛かり2時間待たねばなりません。私は来年もう一度来たいと思いました。そして実行出来ました。
大きな目的の一つですから、息子に「参拝の後は朗読会に行きたい」と伝えてありました。第一回目に滑り込むことが出来ました。席は既に余すところ僅かでした。始に「他府県からお越しの方は挙手お願いします」といわれました。過半数がその様でした。
去年は文章朗読ばかりでしたが、今年は文章と詩でした。「お帰りになったら、声を出して読んでみてください、又黙読と違うと思います」今日読まれるものは冊子として配られています。
ボランティアの朗読が終わり「皆さんの中からこの詩をと思うのを読んでいただけませんか」初めは手を上げる人はなかったが、子供達が手を上げて、自分で選んだ詩を朗読した。私は迷っていた。男性が読み始めた、彼は泣き出してしまった。そこで気が付いた。涙腺の緩んでいる私、泣き出すかもしれない。手を上げるのはよそう。どんなに感情の高ぶりがあってもその気持ちを抑えて読みきる自信がなかった。後又男の子が淡々と読んだ。
げんしばくだん(坂本はつみ)
げんしばくだんがおちると
ひるがよるになって
人はおばけになる
当時3年生の女の子の作です。私より1歳下です。その子の眼に映った原爆投下直後の様子です。ぽかっと光った時は見たことのないほどの明るさになったのでしょう。そしてきのこ雲が涌き、黒い雨が降ってきた。
放射線でやられた皮膚が垂れ下がった人は、どんどん体液や血が流れ出します、其れを少しでもとめようとして、腕は下げずに、肘から持ち上げて、丁度私達が「おばけだ~」と言う格好にして歩いていくのです。その光景を見た女の子がこの様に書いたのです。
たった3行の詩です。原爆について語られている光景を見事なまでに言い表し、私達にその光景を思い浮かばせてくれます。
次は5年生、私より1歳上の女の子が、妹の死を書いたものです。
無題(佐藤 智子)
よしこちゃんが
やけどで
ねていて
とまとが
たべたいというので
お母ちゃんが
かい出しに
いっている間に
よしこちゃんは
死んでいた
いもばっかりたべさせて
ころしちゃったねと
お母ちゃんは
ないた
わたしも
ないた
みんなも
ないた