緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

R.サーインス・デ・ラ・マーサ作曲「サパテアード」を聴く

2019-03-31 21:18:57 | ギター
R.サーインス・デ・ラ・マーサの自作の中で比較的よく演奏される曲が、「サパテアード」だ。
私はこの曲をアリリオ・ディアスの演奏で初めて聴いた。





最初から最後まで明るく陽気な曲。
途中不協和音が現れるが、もちろん現代音楽のような不気味さを目的としたものではなく、ユーモア、「おどけ」である。



後半に次のようなフレーズに移り替わる。



この部分は幸福感に満ちている。
人生での幸せな気持ち、喜びを表している。
この部分を聴くととても強い感情が湧き起ってくる。

人間には、こんな感情を味わうことが必要なのだ。
一生にそうあるものではないが、いつかこんな感情を味わうために人は生きているのかもしれない。
そして、自分以外の人も、こんな感情を持つことができれば嬉しいな、と思えることが出来ればなおいいな。

思いっきり暗く、荒涼としていて不気味な曲が好きだが、こういう曲も聴いてみていいなと思った。

下は、アリリオ・ディアスの演奏。
ラッセルなんかよりも数倍も感動する演奏。
ぜひ聴き比べて欲しい。

Zapateado

コメント

牽引フック取付(続き)

2019-03-31 20:40:18 | 
(昨日からの続き)

昨日刷毛塗りで塗装した牽引フックだが、一晩経過しても塗料が乾いていなかった。
指で触るとべとべとして指紋が付く。
しかもビニール袋に立て掛けておいたせいか、表面にビニールが付着し、アバタのような状態になっている。



再塗装は車に取り付けてからも出来るので、半乾きのままで取付作業に入った。

フロントバンパーを取り付ける固定金具の片側のボルと穴に取り付けるようになっていた。



早速六角ボルト、六角ナット、ワッシャ、スプリングワッシャを取り付けたが、ワッシャとスプリングワッシャの取り付け位置を間違えてしまい、もう一度作業をやり直す。

上側のボルト挿入位置が狭く、普通のソケットレンチだけではボルトを締められない。
ソケットは17mmだ。

写真のような長いエクテンション・バーを取り付ける。



ナット側にめがねレンチを入れ、固定しないとボルトとナットが供回りしてしまう。



ボルト、ワッシャ、スプリングワッシャをはめ込んだところ。



反対側は六角ナットだけ、ボルトの長さが意外にもギリギリだった。



締め付け作業に入る。







取り付け完了。



バンパーの取り付け脚にも穴が開いていることに気付く。
この穴はもしかすると、牽引フックの目的で開けたのかもしれない。
そうだとすると、今回取り付けた牽引フックは要らなかった?

まあ、いいや。
牽引フックなど、もしかすると一回も使わないかもしれない。
保険のようなものだ。

アバタになっていた塗装面に、再度塗料を刷毛塗りした。

コメント

フューエル・キャップ滑り止め金具取付(失敗)

2019-03-30 22:49:11 | 
今乗っている車のフューエル(ガソリン)給油口のキャップが開けづらく、素手で回して開けられないことがある。



今はガソリンスタンドがセルフになったので、自分でキャップを開けるが、昔、セルフで無かった頃はスタンドマンが給油口を開けていた。
この車のフューエル・キャップは普通の車と違っていて、開け方の分からないスタンドマンもいた。
開けようとキャップを捻ってもびくともせず、四苦八苦しているのを見かねて、運転席を出て代わりに自分が開けたこともたんさんあった。

こんな開けづらい構造のキャップにしたメーカーに責任がある。
開けにくいというクレームもあったであろうが、メーカーは構造を変えなかった。
設計者はこれがベストの形状、構造だと譲らなかったに違いない。
でもこのキャップは自分では好きだ。
普通の車のキャップは樹脂製でちゃちだ。
しかしこの車のキャップは金属製だ。しかも外に出ている。
開けにくいという問題はあるものの。この構造が独特で気に入っている。





素手で回しても動かないから、滑り止め付きの軍手をはめて開けている。
下の写真がそうだ。



長年の使用で、汚らしくボロボロだ。
この軍手をはめてキャップを開けるのである。

最近ヤフオクで、この車専用の設計で、キャップに取り付けることにより楽に開けられるという金属製の金具を見つけて、注文してみた。
この車のフューエル・キャップが開けにくいという声を聴いて商品化したものであろう。
今日、その商品を取り付けてみることにした。
取り付けは簡単。
キャップの外側に金具をはめ込み、付属の小さな両切ボルトで固定するというもの。



金具を取り付けて早速キャップの開け具合を試す。







今日は気温が低かったので、キャップはなおさら開けづらいのであったが、この金具が滑り止めになって簡単に開いてくれるはずだった。
しかしいくら回してもキャップはびくともしない。
しかもひっかかりとなる金属のエッジが手に当たって痛い。
もう嫌になってきた。
同時に失望感が湧いてきた。

開発者は現車で試したのか。
手が痛くなるという可能性があることは考えたのか。

仕方ないので、金具を取り外し、元の状態に戻した。
まずはエッジ部をやすりで削って、手が痛くならないようにしなければならない。
やすりで削ると青色のせっかくの塗装がはげてしまうが、やむを得ない。
当たりを柔らかくすれば、上手くいくかもしれない。
改善されるまで、あのボロボロの軍手のお世話になる。
コメント

R.サーインス・デ・ラ・マーサ作曲「ペテネーラ」を聴く

2019-03-30 21:48:55 | ギター
1984年10月27日のイエペスの札幌公演で聴いたR.サーインス・デ・ラ・マーサの2曲のうち、アンダルーサは既にホセ・ルイス・ゴンザレスの録音を聴いていたのでよく覚えているが、合わせて演奏された「ペテネーラ」の方は記憶に残っていない。

原譜はスペインのウニオン・ムシカル・エスパニューラであるが、ギタルラ社からもピースで出版された。





この曲に感動して何度も聴くようになったのは、イエペスが1989年にドイツ・グラモフォンに録音したアルバムであった。

レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサ:《ペテネーラ》 ナルシソ・イエペス 1989


ペテネーラはスペインのフラメンコの曲種の一つで、諸説があるが、カディス出身のペテネーラという歌い手が作ったと言われているが、悲劇にまつわる伝説のあるがゆえに、演奏を避けられる傾向があるとか。

R.サーインス・デ・ラ・マーサ「ペテネーラ」は8分の6拍子と4分の3拍子の組み合わせで構成されている。
出たしの1小節目の4~6拍目は上手く弾かないと違和感を感じさせるポジションとなっている。



bien cabtadoからの低音の旋律は重く、たっぷりと歌わせたい。



次の部分のイエペスの演奏は圧巻だ。
メロディが崩れない。スペインの歌を最も感じさせる部分だ。





次の部分からは、上声部と下声部の同時進行が見事で、この曲の特徴を表している。





アンダルーサもそうであるが、R.サーインス・デ・ラ・マーサは上声部と下声部の歌わせ方がとても上手い。
とくに次の部分の下声部は他の作曲家では考え付かないのではと思うほどオリジナリティを感じる。
出だしの6弦のソの音を1指を保持したまま弾くのはとても難しい。





イエペスは10弦ギターの7弦より下の弦でソの開放を使っている可能性があるが、それにしても素晴らしい演奏だ。
またイエペスは低音シの音をオクターブ下げて、7弦より下の開放弦で代えることで演奏効果を高めている。


コメント

牽引フック取付

2019-03-30 17:12:32 | 
車のフロントに取り付ける牽引フックをヤフオクで買った。
SUS製、9mm厚のしっかりとしたものだ。結構重い。
塗装はされていない、生地だ。
ボルト類も付属されていない。



切断面にわずかに焼けた跡がある。



まず、レーザー加工機で抜かれたものに間違いないであろう。
切断面は艶があるが縦縞が入っている。



出品者は個人の方であったが、素人がこのような加工をすることは無理だ。
金属加工業を営んでいて、余った端材でこのような商品を自社の設備で製作し、出品されているのか。
レーザー加工機は1機数千万円はするので溶接と違って趣味の範囲で持てるものではない。
また出品者は私と同じ型式の車を所有している可能性がある。

私の勤め先はメーカーなのだが、昨年7月に転勤するまで26年間いた工場の中に、板金塗装や金属部品加工を行うラインがあった。
勤め先は様々なものを作っているのであるが、板金塗装や金属部品加工のラインは組立やクリーンルームで作業するラインとは環境が全く異なる。
板金塗装ラインは、うるさく(プレス工程)、臭く(塗装工程での有機溶剤などの臭い)、まぶしく(溶接場)、暗い(雰囲気?)。
金属部品加工ラインは油(切削油)と金属の臭いが混じったような独特の臭いがする。
溶接は殆どがロボット溶接であるが、難しい手の込んだ溶接は熟練工が手溶接をしている。
このロボット溶接を見ていると面白い。
ロボットが鋼板を掴んで所定の位置に置いたら、火花を散らして溶接し、出来上がりつつある製罐品を器用に持ち上げて角度を変えたりして溶接を進めていく。そして出来上がった製罐品をコンベヤに載せ、次の鋼板を掴んでまた同じ動作を繰り返す。
この動作は全く無駄が無く、正確無比だ。
なんか見ていて笑いたくなってくるほどだ。
(ちなみに火花を見続けると目をやられてしまう)

レーザー加工機は、定尺の4'×8'板(巾1219ミリ×長さ2438ミリのサイズでシハチバンという)をレーザー加工機に載せて、あらかじめプログラムされた順序でレーザー光を当てて切断していく。
定尺材で加工するのは量産品だ。最適の取り数となるようプログラミングしていく。
レーザー加工機で加工するのは鉄やステンレスなどの鋼材であるが、随分昔に、試しでプレスボードの板で加工を頼んだことがあった。
コストダウンのためである。
しかしこれは材料に焦げ目がつくので失敗に終わった。
(あとは火災のリスクもある)

金属の材質では銅、真鍮、リン青銅が好きだ。
リン青銅は勤め先では極めて特化された用途のボルト類にしか用いられない。
銅、真鍮は結構使う。
鉄とSUSが多いが、これらの金属は味気ない。
SUSは硬くて錆びないが、冷たい感じがする。
何か人工的な冷たさを感じる。
しかし銅、真鍮は鉄やSUSに比べて柔らかく、暖かみを感じる。
とくに銅はどの金属よりも自然さも感じる。
銅は金属の中では最も価格が高く、北京オリンピック直前の頃はkg、1,000円くらいまで跳ね上がった。
その前は何年も200から300円台で安定していた。
だからこの頃、銅が盗難にあったという新聞記事を見たものだ。

今回買った牽引フックには、塗装がしていなかったのと、取付ボルト類が附属してしなかったので、カインズホームへ行って、塗料とボルト類を調達してきた。
SUSなので塗装無でもいいのだが、それではつまらないので塗装することにした。
色は濃い柿色にしたかったのであるが、無かったので明るい青にした。



ボルト類は、鉄+溶融亜鉛メッキの六角ボルトM10×25、六角ナット、ワッシャ、スプリングワッシャの4セット、バラ売りのものを購入した。
値段は忘れたがそう高いものではない。
溶融亜鉛メッキは俗にドブメッキとかテンプラメッキとか言われることがあるが、メッキものでは一番安いはずだ。



今日、早速塗装作業に取り掛かる。



刷毛塗りだ。
仕上げ具合は気にしない。
2回以上重ね塗りしないとだめだ。

1回目の塗装が終ってしばらくしてから2回目の塗装に入ろうとして、フックを取ろうとしたら下のビニールにくっついてしまっていた。
ビニールに印字されている赤文字がひっついていたので、その上から刷毛で重ね塗りする。



(なんか双子みたいだ)

今日はここまでで、明日は車への取り付けだ。
縞鋼板のリアサイド内張りの塗装と取付の方も途中になっているが、なかなか時間がとれない。

コメント