今日の朝刊の付録に1970年代から1980年代にかけて放映された刑事ドラマの読者ランキングが紹介されていたが、1位が「太陽にほえろ」、2位が「Gメン75」という結果であった。
「太陽にほえろ」の中でも最も面白かった、というか感動したのがマカロニやジーパンの時代だ。
1970年代半ばの頃のことだ。
この頃の「太陽にほえろ」はどれもが素晴らしい内容だった。
とくに印象に残っているのは、確か「マカロニを殺したやつ」というタイトルの番組。
事件が解決し、帰りに立小便していたマカロニが背後から突然刺殺された。
その犯人の手がかりが見つかり、執念の捜査で犯人が特定され、その犯人をゼイロンという名前のスナックで逮捕するはずだったが、そのスナックに来ていたチンピラと犯人がトラブルになって、犯人がチンピラに刺殺されてしまうのだが、山さんがそのチンピラに物凄い剣幕でビンタを食らわせて激怒したときの演技はとても演技とは思えなかった。
本物の迫真の演技だった。山さんはそれで本庁行きの内定が取り消しされたが、ラストシーンのボスと山さんのやり取りがまた何とも人間味に満ちていて、長く記憶に残っていたのである。
他にも感動したシーンは数えきれないほどある。
テーマ音楽や挿入曲も超一流、素晴らしかった。
「Gメン75」は大学2年生の時に深夜に再放送されているのを見た。
アルバイトをクビになり、収入が絶たれ、そのショックと人間関係の悩みもあってか、勉強する気が全然起きなくなって、後期テストの最中だというのにテスト勉強はせずにGメン75を見ていた。その結果、落第した。
「Gメン75」も凄く面白かった。とくに池田雄一という脚本家が書いたものが面白かった(というか怖かった)。
若林豪、藤木悠、夏木マリ、丹波哲郎、川津祐介といった俳優が思い出される。
あとは「特捜最前線」。
これも70年代の高校時代に見たが、人間心理の闇を浮き彫りにした異色の刑事ものだったと思う。
オープニングテーマでフラメンコギターを弾いている方が出演し、タレガのラグリマを演奏しているシーンが思い出される。
二谷英明、誠直也、大滝秀治、藤岡弘などといった俳優が印象に残っている。
最近のテレビを見ると、刑事もの、時代劇やサスペンスだけでなくドラマそのものが殆ど放映されていない。
少ないながら放映されていても、テーマや脚本力が脆弱だ。
夜のゴールデンタイムにテレビを入れると、どの放送局もお笑い芸人を多数起用した安易な中身の薄くてうるさいだけの番組だらけだ。
番組の質、レベルが著しく低下している。
これは今の日本を象徴していると思う。
かつてものづくり大国と言われた日本も、製品開発力、技術レベル、品質レベルは目も当てられないほど低下している。
テレビ番組もしかり。
「いいものを生み出していく」という欲求、気迫、情熱といったものがかつて無いほど失われている。
現状のままでいいどころか、現状を維持するエネルギーも失われているのが今の日本の実態だ。
いいものを生み出そうとする意欲、感性、感受性、エネルギー、情熱(パッション)が感じられない。
安易なもので妥協しているというか、安易なものが安易だと気が付くことが出来ないのであろう。
私はこの先の日本がどんどん没落、貧しさの方向に突き進んでいるような気がする。
それは決して悲観的なものの見方で感じているわけではない。
しかし日本がもっとも活気に満ちていた、人間的な本物の優しさに触れることの出来た1970年代のような時代の人々心の再現がなされるよう、何かしらのアプローチを自分なりに微力ではあるがしていきたいと思っているのである。
太陽にほえろの印象深い層入曲。Youtubeより貼り付けさせていただきます。
ジーパン 愛のテーマ(Gパンの行動のテーマ1-4) 井上堯之バンド
太陽にほえろ! 追跡のテーマ(TVバージョン)
「太陽にほえろ」の中でも最も面白かった、というか感動したのがマカロニやジーパンの時代だ。
1970年代半ばの頃のことだ。
この頃の「太陽にほえろ」はどれもが素晴らしい内容だった。
とくに印象に残っているのは、確か「マカロニを殺したやつ」というタイトルの番組。
事件が解決し、帰りに立小便していたマカロニが背後から突然刺殺された。
その犯人の手がかりが見つかり、執念の捜査で犯人が特定され、その犯人をゼイロンという名前のスナックで逮捕するはずだったが、そのスナックに来ていたチンピラと犯人がトラブルになって、犯人がチンピラに刺殺されてしまうのだが、山さんがそのチンピラに物凄い剣幕でビンタを食らわせて激怒したときの演技はとても演技とは思えなかった。
本物の迫真の演技だった。山さんはそれで本庁行きの内定が取り消しされたが、ラストシーンのボスと山さんのやり取りがまた何とも人間味に満ちていて、長く記憶に残っていたのである。
他にも感動したシーンは数えきれないほどある。
テーマ音楽や挿入曲も超一流、素晴らしかった。
「Gメン75」は大学2年生の時に深夜に再放送されているのを見た。
アルバイトをクビになり、収入が絶たれ、そのショックと人間関係の悩みもあってか、勉強する気が全然起きなくなって、後期テストの最中だというのにテスト勉強はせずにGメン75を見ていた。その結果、落第した。
「Gメン75」も凄く面白かった。とくに池田雄一という脚本家が書いたものが面白かった(というか怖かった)。
若林豪、藤木悠、夏木マリ、丹波哲郎、川津祐介といった俳優が思い出される。
あとは「特捜最前線」。
これも70年代の高校時代に見たが、人間心理の闇を浮き彫りにした異色の刑事ものだったと思う。
オープニングテーマでフラメンコギターを弾いている方が出演し、タレガのラグリマを演奏しているシーンが思い出される。
二谷英明、誠直也、大滝秀治、藤岡弘などといった俳優が印象に残っている。
最近のテレビを見ると、刑事もの、時代劇やサスペンスだけでなくドラマそのものが殆ど放映されていない。
少ないながら放映されていても、テーマや脚本力が脆弱だ。
夜のゴールデンタイムにテレビを入れると、どの放送局もお笑い芸人を多数起用した安易な中身の薄くてうるさいだけの番組だらけだ。
番組の質、レベルが著しく低下している。
これは今の日本を象徴していると思う。
かつてものづくり大国と言われた日本も、製品開発力、技術レベル、品質レベルは目も当てられないほど低下している。
テレビ番組もしかり。
「いいものを生み出していく」という欲求、気迫、情熱といったものがかつて無いほど失われている。
現状のままでいいどころか、現状を維持するエネルギーも失われているのが今の日本の実態だ。
いいものを生み出そうとする意欲、感性、感受性、エネルギー、情熱(パッション)が感じられない。
安易なもので妥協しているというか、安易なものが安易だと気が付くことが出来ないのであろう。
私はこの先の日本がどんどん没落、貧しさの方向に突き進んでいるような気がする。
それは決して悲観的なものの見方で感じているわけではない。
しかし日本がもっとも活気に満ちていた、人間的な本物の優しさに触れることの出来た1970年代のような時代の人々心の再現がなされるよう、何かしらのアプローチを自分なりに微力ではあるがしていきたいと思っているのである。
太陽にほえろの印象深い層入曲。Youtubeより貼り付けさせていただきます。
ジーパン 愛のテーマ(Gパンの行動のテーマ1-4) 井上堯之バンド
太陽にほえろ! 追跡のテーマ(TVバージョン)