物凄く素晴らしい合唱曲に出会った。
きっかけは10月初旬のNコン高等学校の部全国大会の生演奏で聴いた、愛媛県立西条高等学校の演奏だった。
この合唱曲とは西条高等学校が自由曲として演奏した、混声合唱組曲「終わりのない歌」(作詞: 銀色夏生 作曲: 上田真樹)である。
5曲からなる組曲のうち、西条高等学校は3曲目「強い感情が僕を襲った」と4曲目「終わりのない歌」を謳った。
私は当日NHKホールで生演奏を聴いたのだが、日頃の寝不足のせいか体調が悪く、集中度に欠けており、せっかくの生演奏も十分に堪能することが出来なかった。
それでもこの西条高等学校の自由曲の演奏は心に残っていた。
「いい曲」、そして「素朴だがいい演奏」だなと感じた。
思えばこの西条高等学校は、平成21年の第76回Nコン全国大会で稀に見る素晴らしい演奏をした。
この時の課題曲と自由曲の演奏は、私がこれまで数多く聴いてきた合唱演奏の中で最高の演奏である。
この演奏に出会ったのは、思い返せば、私が合唱曲にのめりこむきかっけとなった「木琴」との衝撃的な再会の少し後だった。
第76回Nコン全国大会の録音CDで、各学校の演奏を何度も聴き比べしているうちに、この大会に出場した西条高等学校の信じがたいほどの精神的エネルギーに満ちた演奏に釘付けとなった。
この演奏をこれまで何度聴いたであろうか。
音楽演奏の受け止め方は人により様々であろうが、どんな曲でも、その曲の価値を最大限に引き出した演奏というものがある。
そしてその演奏を繰り返し聴くことで、人の心に変化が出る
それは大きな変化かもしれないし小さな変化かもしれないが、確実に聴く人の心の深い所に届き、埋没していた感情を再生させる。
この第76回大会で聴かせた西条高等学校の演奏は、課題曲、自由曲ともにこれ以上の演奏はもう他に現れることはないというほどの完成度だった。
「長く何度も聴き続けられ、聴く人の心に大きな作用をもたらす演奏」。
これがコンクールの演奏で最も栄誉ある演奏なのだ。
Nコンのホームページで、今年の西条高等学校の演奏録音が聴けるようになっていた。
10年前と指揮者が変わっていたが、演奏スタイルはそう変わっているようには感じなかった。
一見素朴で地味で粗削りではあるが、聴く者の心に強い衝撃を与える演奏。
そういう演奏が私は好きだ。
賞を取ろうとして細かい所を計算し、不必要なほどの大きな音量で演奏している学校がいかに多いことか。常連校に多いがうんざりする。
こんな演奏は何度聴いても感動することはない。
聴き手である私からすると、少し粗削りであっても、高校生らしい純粋な気持ちに満ちた演奏の方がいいし、感動する。
音色だって無理に指導者の好みに統一する必要は無い。
西条高等学校の録音演奏を改めて何度も聴いてみて、彼らの演奏が自然の流れに従っており、純粋な気持ちに満ちていることに安心したし、とくに4曲目「終わりのない歌」は大いに感動した。
「終わりのない歌」の作者である、 銀色夏生さんと上田真樹さんは過去のNコンの課題曲「僕が守る」でもコンビだった。
それにしてもこの組曲「終わりのない歌」は本当に素晴らしい。
聴く者の心の根源を揺さぶるほどの強さをもったスケールの大きい曲だと思う。
久しぶりに強い感動を得られる合唱曲に出会った。
曲の細かい感想はいつか機会があれば記事にしたい。
(こういう曲はあれこれ解釈などを言う必要はないとは思うが)
下に今年のNコン全国大会、西条高等学校の録音(Nコンホームページより)のアドレスを貼っておく。
全国大会出場校全てが表示されるが、是非西条高等学校の演奏を聴いていただきたいと願う。
「第85回Nコン高等学校の部全国大会」(西条高等学校は演奏順6番目)
また組曲「終わりのない歌」の初演の演奏録音がYoutubeで見つかったので、これもリンクを貼っておく。
この録音は5つの組曲全てが演奏されている。
2曲目「月の夜」と4曲目「終わりのない歌」は特に素晴らしい。
このような感性を人が持っていることに驚きを感ぜずにはいられない。
是非、1~5曲全て聴いていただきたいと願う。
1 光よ そして緑(初演 / 混声合唱組曲「終わりのない歌」)
2 月の夜 〜 3 強い感情が僕を襲った(初演 / 混声合唱組曲「終わりのない歌」)
4 終わりのない歌(初演 / 混声合唱組曲「終わりのない歌」)
5 君のそばで会おう(初演 / 混声合唱組曲「終わりのない歌」)
【追記201810282255】
Youtubeの音源のピアノ伴奏があまりにも上手く美しいので並の演奏家ではないと思っていたが、何と作曲者自身(上田真樹さん)の演奏だった。
これには驚いた。
物凄く美しい音を出す方だ。
きっかけは10月初旬のNコン高等学校の部全国大会の生演奏で聴いた、愛媛県立西条高等学校の演奏だった。
この合唱曲とは西条高等学校が自由曲として演奏した、混声合唱組曲「終わりのない歌」(作詞: 銀色夏生 作曲: 上田真樹)である。
5曲からなる組曲のうち、西条高等学校は3曲目「強い感情が僕を襲った」と4曲目「終わりのない歌」を謳った。
私は当日NHKホールで生演奏を聴いたのだが、日頃の寝不足のせいか体調が悪く、集中度に欠けており、せっかくの生演奏も十分に堪能することが出来なかった。
それでもこの西条高等学校の自由曲の演奏は心に残っていた。
「いい曲」、そして「素朴だがいい演奏」だなと感じた。
思えばこの西条高等学校は、平成21年の第76回Nコン全国大会で稀に見る素晴らしい演奏をした。
この時の課題曲と自由曲の演奏は、私がこれまで数多く聴いてきた合唱演奏の中で最高の演奏である。
この演奏に出会ったのは、思い返せば、私が合唱曲にのめりこむきかっけとなった「木琴」との衝撃的な再会の少し後だった。
第76回Nコン全国大会の録音CDで、各学校の演奏を何度も聴き比べしているうちに、この大会に出場した西条高等学校の信じがたいほどの精神的エネルギーに満ちた演奏に釘付けとなった。
この演奏をこれまで何度聴いたであろうか。
音楽演奏の受け止め方は人により様々であろうが、どんな曲でも、その曲の価値を最大限に引き出した演奏というものがある。
そしてその演奏を繰り返し聴くことで、人の心に変化が出る
それは大きな変化かもしれないし小さな変化かもしれないが、確実に聴く人の心の深い所に届き、埋没していた感情を再生させる。
この第76回大会で聴かせた西条高等学校の演奏は、課題曲、自由曲ともにこれ以上の演奏はもう他に現れることはないというほどの完成度だった。
「長く何度も聴き続けられ、聴く人の心に大きな作用をもたらす演奏」。
これがコンクールの演奏で最も栄誉ある演奏なのだ。
Nコンのホームページで、今年の西条高等学校の演奏録音が聴けるようになっていた。
10年前と指揮者が変わっていたが、演奏スタイルはそう変わっているようには感じなかった。
一見素朴で地味で粗削りではあるが、聴く者の心に強い衝撃を与える演奏。
そういう演奏が私は好きだ。
賞を取ろうとして細かい所を計算し、不必要なほどの大きな音量で演奏している学校がいかに多いことか。常連校に多いがうんざりする。
こんな演奏は何度聴いても感動することはない。
聴き手である私からすると、少し粗削りであっても、高校生らしい純粋な気持ちに満ちた演奏の方がいいし、感動する。
音色だって無理に指導者の好みに統一する必要は無い。
西条高等学校の録音演奏を改めて何度も聴いてみて、彼らの演奏が自然の流れに従っており、純粋な気持ちに満ちていることに安心したし、とくに4曲目「終わりのない歌」は大いに感動した。
「終わりのない歌」の作者である、 銀色夏生さんと上田真樹さんは過去のNコンの課題曲「僕が守る」でもコンビだった。
それにしてもこの組曲「終わりのない歌」は本当に素晴らしい。
聴く者の心の根源を揺さぶるほどの強さをもったスケールの大きい曲だと思う。
久しぶりに強い感動を得られる合唱曲に出会った。
曲の細かい感想はいつか機会があれば記事にしたい。
(こういう曲はあれこれ解釈などを言う必要はないとは思うが)
下に今年のNコン全国大会、西条高等学校の録音(Nコンホームページより)のアドレスを貼っておく。
全国大会出場校全てが表示されるが、是非西条高等学校の演奏を聴いていただきたいと願う。
「第85回Nコン高等学校の部全国大会」(西条高等学校は演奏順6番目)
また組曲「終わりのない歌」の初演の演奏録音がYoutubeで見つかったので、これもリンクを貼っておく。
この録音は5つの組曲全てが演奏されている。
2曲目「月の夜」と4曲目「終わりのない歌」は特に素晴らしい。
このような感性を人が持っていることに驚きを感ぜずにはいられない。
是非、1~5曲全て聴いていただきたいと願う。
1 光よ そして緑(初演 / 混声合唱組曲「終わりのない歌」)
2 月の夜 〜 3 強い感情が僕を襲った(初演 / 混声合唱組曲「終わりのない歌」)
4 終わりのない歌(初演 / 混声合唱組曲「終わりのない歌」)
5 君のそばで会おう(初演 / 混声合唱組曲「終わりのない歌」)
【追記201810282255】
Youtubeの音源のピアノ伴奏があまりにも上手く美しいので並の演奏家ではないと思っていたが、何と作曲者自身(上田真樹さん)の演奏だった。
これには驚いた。
物凄く美しい音を出す方だ。