緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

牽引フック取付

2019-03-30 17:12:32 | 
車のフロントに取り付ける牽引フックをヤフオクで買った。
SUS製、9mm厚のしっかりとしたものだ。結構重い。
塗装はされていない、生地だ。
ボルト類も付属されていない。



切断面にわずかに焼けた跡がある。



まず、レーザー加工機で抜かれたものに間違いないであろう。
切断面は艶があるが縦縞が入っている。



出品者は個人の方であったが、素人がこのような加工をすることは無理だ。
金属加工業を営んでいて、余った端材でこのような商品を自社の設備で製作し、出品されているのか。
レーザー加工機は1機数千万円はするので溶接と違って趣味の範囲で持てるものではない。
また出品者は私と同じ型式の車を所有している可能性がある。

私の勤め先はメーカーなのだが、昨年7月に転勤するまで26年間いた工場の中に、板金塗装や金属部品加工を行うラインがあった。
勤め先は様々なものを作っているのであるが、板金塗装や金属部品加工のラインは組立やクリーンルームで作業するラインとは環境が全く異なる。
板金塗装ラインは、うるさく(プレス工程)、臭く(塗装工程での有機溶剤などの臭い)、まぶしく(溶接場)、暗い(雰囲気?)。
金属部品加工ラインは油(切削油)と金属の臭いが混じったような独特の臭いがする。
溶接は殆どがロボット溶接であるが、難しい手の込んだ溶接は熟練工が手溶接をしている。
このロボット溶接を見ていると面白い。
ロボットが鋼板を掴んで所定の位置に置いたら、火花を散らして溶接し、出来上がりつつある製罐品を器用に持ち上げて角度を変えたりして溶接を進めていく。そして出来上がった製罐品をコンベヤに載せ、次の鋼板を掴んでまた同じ動作を繰り返す。
この動作は全く無駄が無く、正確無比だ。
なんか見ていて笑いたくなってくるほどだ。
(ちなみに火花を見続けると目をやられてしまう)

レーザー加工機は、定尺の4'×8'板(巾1219ミリ×長さ2438ミリのサイズでシハチバンという)をレーザー加工機に載せて、あらかじめプログラムされた順序でレーザー光を当てて切断していく。
定尺材で加工するのは量産品だ。最適の取り数となるようプログラミングしていく。
レーザー加工機で加工するのは鉄やステンレスなどの鋼材であるが、随分昔に、試しでプレスボードの板で加工を頼んだことがあった。
コストダウンのためである。
しかしこれは材料に焦げ目がつくので失敗に終わった。
(あとは火災のリスクもある)

金属の材質では銅、真鍮、リン青銅が好きだ。
リン青銅は勤め先では極めて特化された用途のボルト類にしか用いられない。
銅、真鍮は結構使う。
鉄とSUSが多いが、これらの金属は味気ない。
SUSは硬くて錆びないが、冷たい感じがする。
何か人工的な冷たさを感じる。
しかし銅、真鍮は鉄やSUSに比べて柔らかく、暖かみを感じる。
とくに銅はどの金属よりも自然さも感じる。
銅は金属の中では最も価格が高く、北京オリンピック直前の頃はkg、1,000円くらいまで跳ね上がった。
その前は何年も200から300円台で安定していた。
だからこの頃、銅が盗難にあったという新聞記事を見たものだ。

今回買った牽引フックには、塗装がしていなかったのと、取付ボルト類が附属してしなかったので、カインズホームへ行って、塗料とボルト類を調達してきた。
SUSなので塗装無でもいいのだが、それではつまらないので塗装することにした。
色は濃い柿色にしたかったのであるが、無かったので明るい青にした。



ボルト類は、鉄+溶融亜鉛メッキの六角ボルトM10×25、六角ナット、ワッシャ、スプリングワッシャの4セット、バラ売りのものを購入した。
値段は忘れたがそう高いものではない。
溶融亜鉛メッキは俗にドブメッキとかテンプラメッキとか言われることがあるが、メッキものでは一番安いはずだ。



今日、早速塗装作業に取り掛かる。



刷毛塗りだ。
仕上げ具合は気にしない。
2回以上重ね塗りしないとだめだ。

1回目の塗装が終ってしばらくしてから2回目の塗装に入ろうとして、フックを取ろうとしたら下のビニールにくっついてしまっていた。
ビニールに印字されている赤文字がひっついていたので、その上から刷毛で重ね塗りする。



(なんか双子みたいだ)

今日はここまでで、明日は車への取り付けだ。
縞鋼板のリアサイド内張りの塗装と取付の方も途中になっているが、なかなか時間がとれない。

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