緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

左指がちぎれるくらいの痛さを我慢しながら弾いたバリオスの前奏曲ハ短調

2022-05-31 21:51:43 | ギター
久しぶりにバリオスの前奏曲ハ短調を弾いた。

この曲は左指がちぎれそうなるくらい痛くなるなのだ。
簡単そうに聞こえるけど。

音が随所でびりついたのが残念。

左指のちぎれるような痛さに気を取られて、額に悪い汗をかくのをすっかり忘れてしまったバリオス作曲「前奏曲ハ短調」2022年5月31日21:38
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ヴィラ・ロボス「前奏曲第1番」通し練習開始

2022-05-31 18:32:33 | ギター
今日は在宅で早出勤務(7:00~15:30)なので、趣味の時間に当たられる時間がたっぷりとれる。
月曜と金曜は大方が在宅勤務なのだ。
(月曜の朝が辛いのと休日前の金曜の開放感に浸りたいから)

今までヴィラ・ロボス「前奏曲第1番」の転調後のワンフレーズを抜き出して部分練習をしてきたが、そろそろ1曲通し練習をしてもいいかなと思って最初から終わりまで通しで弾いてみた。

この曲に最初に取り組んだのが高校3年生のとき。
以来あまり弾かずに今日まできたが、この曲もアンダルーサのように毎日の習慣として繰り返し弾いて録音していけば、レパートリー化できるのではないかと思ったのである。





今日、遠し練習第1回目の録音をしてみた。
まだまだ粗い演奏。
「クスッ」、とか「フッ」って笑いたくなるようなミスが途中である。(バルエコも日本公演で同じようなミスしたからいいか)

額や手のひらからにじみでてくる悪い汗と戦いながら、1回目の遠し録音を敢行したヴィラ・ロボス「前奏曲第1番」2022年5月31日17:57
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額に少々足の裏に大量のそんなに悪くもない汗をかきながら弾いたアンダルーサ

2022-05-29 23:38:33 | ギター
今日は東京某町で社会人マンドリンクラブの合奏練習。
指揮者より遠素会まで残すところ3か月とアナウンスがあったが、とにかく練習の積み重ね次第だ。
練習後は数人と反省会。
今日は面白い会合で結構笑えた。

最後に注文したしょうゆ焼きそばの麺が乾燥麺だったのか、ゆでてから調理したのだろうか、かなかなか出てこなかった。
家に帰ったのが随分遅くなったがローソンで買ったソフトクリームを食べながら伊福部昭の曲を聴いてくつろぐ。

そして1日の締めくくりしていつものアンダルーサを弾いた。
後半、1か所音を外したのが残念。

額に少々、足の裏に大量のそんなに悪くもない汗をかきながら弾いたアンダルーサ 2022年5月29日23:18
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そんなに悪い感じのしない汗をかいたアルハンブラ

2022-05-28 23:23:31 | ギター
久しぶりにアルハンブラを録音した。
まだまだ意識的な演奏だ。

そんなに悪い感じのしない汗を額、手の平、足の裏などに大量にかきながら数日振りにに弾いたアルハンブラ2022年5月28日
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2022年太田キシュ道子ピアノリサイタル~ファンタジー(幻想曲)~を聴く

2022-05-28 20:36:49 | ピアノ
今日(5月28日)、東京豊島区長崎にある尾上邸音楽室にて第47回太田キシュ道子ピアノリサイタルが開催され、聴きに行ってきた。
太田さんのコンサートは2017年に初めて聴いて以来、開催されなかった2021年を除き毎年聴いてきた。
ドイツ在住の太田さんが一時帰国した際に開く小規模の演奏会である。
同じ演奏家に対し、毎年聴きに行くということは、やはりピアノに対し私が潜在的に求めているもの、それは音であり、音楽表現なのだろうが、そういうものが太田さんの弾くピアノの演奏を聴くことで満たされるということなのだと思う。こればかりは理屈で説明できるものでない。

尾上邸音楽室がどのようなホールであるか到着するまでは全く知らなかったのであるが、閑静な住宅街の中にある一般の邸宅の中にある一室であった。
観客が20席ほどの広さの部屋であったが、音響はとても良く、手入れの行き届いたとても美しい空間であった(私のあばら家とは天と地の差!)。
14:40過ぎに開演。今日の太田さんの衣装は深紅一色。
プログラムは下記のとおり。

・W.A.モーツァルト(1756-1791):幻想曲 ニ短調 K397
・R.A.シューマン(1810-1856):幻想曲 ハ長調 作品17 全3楽章
・F.F.ショパン(1810-1849):幻想曲 ヘ短調 作品49
・J.ブラームス(1833-1897):狂詩曲 ロ短調 作品79-1
・A.N.スクリャービン(1872-1915):幻想曲 ロ短調 作品28

太田さんのプログラムはいつも本格派で大曲を並べてくる。
どんな小さなコンサートでもクラシックの本格的な曲を真摯で妥協のない高いレベルで演奏してくれるところが太田さんの素晴らしいところであり、音楽家としての誠実さを感じる。
今日は1曲ごとに、その曲のエピソードなどを手短に解説してから演奏に入るという趣向であった。

1曲目のモーツァルト幻想曲を聴く。
美しいアルペジオで始まるが、この出だしの音を聴いて、今日来て良かったな、心底思った。
間近で聴く太田さんの生の音はやはり素晴らしい。2017年に美浜小ホールで初めて聴いたときの感動が蘇る。
太田さんの音の魅力って何だろうか。
まず低音の響きが深く重厚で音が多層的に聴こえてくること。
今日間近で指の動きを注視してみたが、力が入っていないのにもかかわらず、あのような深く響き渡る重厚な音が聴こえてくるのである。これは不思議というか、物理的以外の何かしらによる作用が働いているとしか思えなかった。
楽器はベーゼンドルファー(ちなみに椅子もベーゼンドルファーだった)。
あとは突き抜けるような高音。あいまいさという要素の入る余地のない明確な音だ。
そして全体的に力づよい、聴く者の体に振動が伝わってくるほどのエネルギーの強さが感じられる
本場ドイツで長年研鑽を積んで蓄積された経験によるものが発揮されているのだと思う。
日本人ピアニストとは一線を画すものを感じる

2曲目のシューマンは終楽章が素晴らしかった。いかにも幻想曲という雰囲気を持つ音楽。最後の穏やかに終わる和音が印象に残る。

3曲目のショパンは前半は行進曲、後半コラールの形式で構成されていると解説があった。有名な曲である。
「ショパンとジョルジュ・サンドの喧嘩と仲直りを表現した作品」という言い伝えがあるとか。
超絶技巧が随所に何度も現れる難曲であるが、今日の太田さんの演奏は難なく弾きこなしていた

4曲目のブラームス。ブラームスがクララ・シューマンに書いた手紙の内容、ブラームスの弟子とのことなど、男女のちょっとしたエピソードが面白く、ちょっとした笑いを誘われていた方もいたようだ。
冒頭からしばらくして印象的な美しい旋律が聴こえてきたが、この旋律、以前どこかで、それもギター曲で似たものを聴いた記憶が蘇ってきたがそれが何であるか思い出せなかった。
動と静の際立った作品。

最後のスクリャービンは彼が28歳の時に作曲された作品。技巧を練習仲間(?)と競っていた時の作品だという解説だったと思う。
非常に難しい曲。
今日聴いた演奏の中では最も聴き応えがあった。

アンコールはブラームスのインテメッツオ作品116の4番。
これまでの曲が大曲揃いだっただけに、気が休まる。穏やかな曲だ。
太田さんの紡ぎ出す高音が美しく素晴らしい。

休憩時間に販売されていたCDを2枚買った。
うち1枚は2019年にトークコンサートを聴いた後に美浜で開催されたコンサートで演奏されたシューベルトのピアノソナタ第21番(CDの録音はこの時のものではなくドイツでの録音だった)が収録されていた。この時はマンドリン合奏の演奏会直前練習と重なって聴くことができなかったため残念に思っていただけに、録音という形でも聴けるのは幸いだ。

今日の収穫は何といっても、小さな空間の中でピアノの生の音、それもクラシック音楽の本場ドイツで長年活動を積み重ねてきた一流のプロピアニストによる演奏を間近で聴くことができたことだ。
今日のようなコンサートで生のピアノの音を聴いたならば、何百万もするオーディオでレコードやCDの録音を再生して、音の良し悪しを評論し合っているのを読んだり聞いたりするのが何か全く無意味な感じがしてきた。
「生の音よりも素晴らしい音は存在しない」
本物の素晴らしいの楽器の音を聴きたければ、コンサート、それも出来れば小さなホールや空間で鑑賞できる場所に行くことがベストだと思う。
今日、太田さんのピアノの音や演奏を聴いて、それを最も強く感じた。
昨今の電気処理された録音を聴いて上手いの下手だの評論するのが馬鹿げたことだと思われるのではないか。

演奏終了後に太田さんを交えたお茶会をするとのことだったが、恥ずかしがりやの私はそそくさと退散させてもらった。
1週間後は美浜でのコンサートだ。こちらも楽しみにしている。

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