緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

道産米「ゆめぴりか」食べた

2020-12-30 22:58:01 | グルメ
今、北海道の実家に帰省しているのだが、うまい御飯を食べた。
うまい米だったので、何と言う米か聞いてみたら、「ゆめぴりか」という銘柄だった。



学生時代、独り暮らしをしていたとき、小さな米屋で最も安い量り売りの米を食べていたが、何とも言えない臭い味のする米だったのが思い出される。
その後、「キタヒカリ」という米を買って食べてみたことがあるが、臭い米に比べればはるかに旨かった。
その後道産米は著しい進歩を遂げたようだ。
関東では「きらら」という道産米の銘柄が売っていたので、買って食べてみたことがある。
日本酒に使う酒米も道産米が評価される時代が近い将来来るかもしれない。
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よこの柿食べた

2020-12-28 22:59:00 | グルメ
「よこの柿」というめずらしい柿が売っていたので、買って食べてみることにした。
産地は愛媛県西条市。





かなり大きめのサイズだ。
普通の柿の2回り以上ある。





味はどうか。食感はどうか。
普通の種なし柿ほどの甘さはなく、ほどよい甘さという感じ。
食感は普通の柿とはちょっと違う。
だけど富有柿のような、カリカリ、コリコリした感じではない。
上品な感じか。

値段はやや高かったが、おいしかった。満足。

果物の中では柿が一番好きかもしれない。
以前は箱買いして、冷蔵庫の中に大量にためこんだ柿の最後のほうのやつがもう熟し過ぎてしまって、食べるのに苦労したものだった。


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アンドレス・セゴビア作曲「トナディーリャ」を聴く

2020-12-28 14:37:15 | ギター
アンドレス・セゴビア(1893-1987)が作曲した曲としてよく知られているのは、次の3曲だと思う。

・練習曲Ⅰ「祈り(Oracion)」
・練習曲Ⅱ「追憶(Remenbranza)」
・光のない練習曲「Esutudio sin luz」







「祈り」はジョン・ウィリアムス、「追憶」はクリストファー・パークニングやアリリオ・ディアス、「光のない練習曲」はセゴビア自身の録音がある。
他にもセゴビア自身が作曲した曲が何曲かあるようだが、わりと弾きやすい曲として「トナディーリャ(Tonadilla)」という曲がある。
昨日記事にした鈴木巌氏の「クラシックギター教室」に収録されていた。

手持ちの楽譜を探してみたら見つかった。



8分の6拍子の素朴な親しみやすい曲だ。
短調の旋律が身に染みる。

セゴビアの曲を通して、セゴビアという人物がとても繊細な心、感性を持っていたことが分かる。

Youtubeで検索してみたら、ごくわずか(2つ?)しかなかった。
恐らく殆ど知られていないのでは?。

演奏者の高音はややかすれていてそこが若干残念だが、低音は骨太のいい音だ。
電気処理していない生の音で録音しているところがいい。
(譜面付き映像)

Andres Segovia - Tonadilla for Guitar [Score-Video]


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鈴木巌演奏「スペインのフォリアによる変奏曲とフーガ」を聴く

2020-12-27 22:40:04 | ギター
先日、鈴木巌氏(1932-2019)が録音した「決定盤「クラシック・ギター教室」のCDを久しぶり聞いたのをきかっけに、Youtubeに鈴木氏の演奏が無いか探してみたら、かなり昔のライブ演奏の録音が見つかった。



アランフェス協奏曲や旧ソ連でのライブ録音など貴重なものがあったが、中でも1975年、ヤマハホールで演奏された、ポンセ作曲「スペインのフォリアによる変奏曲とフーガ」はなかなかのものであった。

鈴木巌/M.M.ポンセ スペインのフォリアによる変奏曲とフーガ Iwao Suzuki/M.M.Ponce Variations and Fugue on 'La Folia'




鈴木氏の演奏に初めて接したのはギターを始めて間もない頃、1977年にNHKで放映された「ギターを弾こう」という番組であった。



鈴木氏はその当時40代半ばであったが、印象としては堅実な中堅ギタリストという感じであった。
当時国内では荘村清志や芳士戸幹雄氏が華やかに活動していたと思う。
鈴木氏は「ギターを弾こう」で毎回、番組の最後に披露されるミニミニコンサートでクラシックギターの名曲を弾いてくれた。
中でも印象に残っているのが、ヴィラ・ロボスの「ショーロス第1番」、「前奏曲第1番」、タンスマンの「舟歌」、自作の「古典舞曲」などだ。
これらの演奏をカセットテープに録音したのだが、それからほどなくして別の録音で上書きしてしまったので今は残っていない。惜しい。

鈴木氏の堅実さを支えているのは古典の膨大な練習曲やメカニックの基礎を徹底的にやってきたことではないかと思う。
彼の著した教則本には素晴らしいものがある。



実際に「スペインのフォリアによる変奏曲とフーガ」のライブ演奏を聴いてみても、ミスがあるのに気にならない、演奏そのものに骨格の太さのようなどっしりした安定感を終始感じる。
そして何よりも惹き付けられるのは、音の魅力だ。
芯が強く、いかにもギターらしい音。
セゴビアの音に多分に影響されていることが分かる。
この当時のギタリストたちが演奏に最も重きを置いていたのが「音」の魅力であることが分かる。
音に生命力、躍動感、強い感情的エネルギーを感じる。

何度も聴く価値のあるライブ録音だと思う。
現代のギタリストが忘れてしまったものを見出すのではないか。

なお鈴木氏が80歳を過ぎて演奏したサンスの「スペイン組曲」のライブ映像もYoutubeにあったが、高齢ゆえにミスが多いのに、それが気にならないのは、「音」の魅力に惹かれるからではないか。
高齢になってもこれだけの音を維持できるのは、やはりしっかりとした音作りを最重要なことととらえ、絶え間なく意識して鍛錬してきたからではないかと思う。
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6弦時代のイエペスのアルハンブラの想い出

2020-12-27 00:15:46 | ギター
今日は夜9時から講習会で仲良くなった同年代の2人と2回目のオンライン飲み会。
1時間ほど前にお開きとなったが、これがまた楽しい。またやりたいな。
明日も講習会で半日潰れる。毎日仕事以外は講習漬けだ。
しかし、今日から1/3まで正月休みなので気が楽であるが、来年開催の演奏会の練習をそろそろ集中して真剣にやらないと。
ギター独奏録音もやりたいし、やりたいことは盛りだくさんだ。
(今、スペイン舞曲第5番を練習していて録音しようと思っている)

このブログの記事も日常の記録が殆どとなってしまって、つまらなくなっているなと感じる。
でも以前に比べ人との交流が増えてきて、その面で充実してきたことは自分にとって大きい。
ブログは結局のところ自己満足なのだ(多くの人とシェアしたいという信念で頑張っている方もおられるが、自分は違う)。
自己満足よりも他人との交流。これを当面のこれからの目標にしたい(ちょっと酔っているかな?)。

さて本題だが、今日、久しぶりにイエペスが演奏するアルハンブラ宮殿の想い出を聞いた。
それも6弦時代の録音。
ギターを始めて間もないころ、1977年に初めて買ったイエペスのレコードが6弦時代の演奏を集めたものだった。
このレコードの第1曲目がアルハンブラだったのだが、その迫力に圧倒されたものだ。
だけど正直、イエペスのアルハンブラはあまり好きになれなかった。
何でだろう。華やか過ぎるからだろうか。
でもイエペスのアルハンブラは強烈な個性がある。
これがイエペスなのだ、という演奏だ。
6弦から10弦に移ったあとのアルハンブラも基本的に変化していない。
もう若いときからこの曲の解釈や演奏スタイルが確立されていたと思う。それも揺るぎが無い信念をもって。

イエペスのアルハンブラはテンポが速いが、聴き手にメロディラインを意識させるためにはこのくらいの速度が必要だ。
遅いとトレモロは綺麗に弾けるがメロディラインは浮かび上がってこない。
従ってこの曲の「歌」が聴こえてこない。

6弦時代のイエペスのアルハンブラは2種類の録音がある。
1つは国内盤として1970年代にキングレコードから発売されたもの。





Youtubeにあった。

Recuerdos de la Alhambra (Tremolo)


原盤はスペインのサフィロで、1962年の録音だ。
もう一つは1990年代にフランスのACCORDから発売されたCDに収録されたもの。





原盤はSociete Francaise du Sonで、録音はおそらく1954年だ。

Youtubeで見つかった。

Recuerdos de la Alhambra


1954年の録音の方が華やかさは抑えられていて、私はこっちの方が好きだ。
イエペスのトレモロがマンドリンのトレモロのように聴こえてくるのが印象的だ。

それにしても個性が強烈。この曲に対するイエペス独自の強固な信念が感じられる。
音の密度が高い。
昨今のギター界の、電気処理に依存した薄っぺらい音とは全く次元の異なる音、ギターそのものの音だ。
こういう音は昔の録音でしか聴けなくなったように思う。


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