今日は夜9時から講習会で仲良くなった同年代の2人と2回目のオンライン飲み会。
1時間ほど前にお開きとなったが、これがまた楽しい。またやりたいな。
明日も講習会で半日潰れる。毎日仕事以外は講習漬けだ。
しかし、今日から1/3まで正月休みなので気が楽であるが、来年開催の演奏会の練習をそろそろ集中して真剣にやらないと。
ギター独奏録音もやりたいし、やりたいことは盛りだくさんだ。
(今、スペイン舞曲第5番を練習していて録音しようと思っている)
このブログの記事も日常の記録が殆どとなってしまって、つまらなくなっているなと感じる。
でも以前に比べ人との交流が増えてきて、その面で充実してきたことは自分にとって大きい。
ブログは結局のところ自己満足なのだ(多くの人とシェアしたいという信念で頑張っている方もおられるが、自分は違う)。
自己満足よりも他人との交流。これを当面のこれからの目標にしたい(ちょっと酔っているかな?)。
さて本題だが、今日、久しぶりにイエペスが演奏するアルハンブラ宮殿の想い出を聞いた。
それも6弦時代の録音。
ギターを始めて間もないころ、1977年に初めて買ったイエペスのレコードが6弦時代の演奏を集めたものだった。
このレコードの第1曲目がアルハンブラだったのだが、その迫力に圧倒されたものだ。
だけど正直、イエペスのアルハンブラはあまり好きになれなかった。
何でだろう。華やか過ぎるからだろうか。
でもイエペスのアルハンブラは強烈な個性がある。
これがイエペスなのだ、という演奏だ。
6弦から10弦に移ったあとのアルハンブラも基本的に変化していない。
もう若いときからこの曲の解釈や演奏スタイルが確立されていたと思う。それも揺るぎが無い信念をもって。
イエペスのアルハンブラはテンポが速いが、聴き手にメロディラインを意識させるためにはこのくらいの速度が必要だ。
遅いとトレモロは綺麗に弾けるがメロディラインは浮かび上がってこない。
従ってこの曲の「歌」が聴こえてこない。
6弦時代のイエペスのアルハンブラは2種類の録音がある。
1つは国内盤として1970年代にキングレコードから発売されたもの。
Youtubeにあった。
Recuerdos de la Alhambra (Tremolo)
原盤はスペインのサフィロで、1962年の録音だ。
もう一つは1990年代にフランスのACCORDから発売されたCDに収録されたもの。
原盤はSociete Francaise du Sonで、録音はおそらく1954年だ。
Youtubeで見つかった。
Recuerdos de la Alhambra
1954年の録音の方が華やかさは抑えられていて、私はこっちの方が好きだ。
イエペスのトレモロがマンドリンのトレモロのように聴こえてくるのが印象的だ。
それにしても個性が強烈。この曲に対するイエペス独自の強固な信念が感じられる。
音の密度が高い。
昨今のギター界の、電気処理に依存した薄っぺらい音とは全く次元の異なる音、ギターそのものの音だ。
こういう音は昔の録音でしか聴けなくなったように思う。