緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

かわいい備前焼の徳利を買った

2021-11-27 23:47:24 | その他
メルカリで、中古の小型の備前焼の徳利が売っていたので、買った。

日本酒が1合(180ml)ほど入る。手の平に乗る、かわいいサイズだ。







これに1合入れて、ちびりちびり味わいながら飲めば、飲みすぎにならずに済むな。
いいものを買った。


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山陰・山陽・大和地方小旅行記(4)

2021-11-27 22:56:58 | 旅行
(前回、10月8日の記事からの続き)

智頭駅から16:30発の津山行き、因美線の普通列車(1両編成、ディーゼルのワンマンカー)に乗る。単線だ。



この路線は智頭急行線よりもさらにローカルで、山あいを走っていく。
点在する民家も古い木造のものが多く、都会の文化とは無縁のような所だ。
運転席前部の窓からの景色をしばらく眺めていた。
智頭の酒蔵で試飲した日本酒の酔いもあってか、気分が良かった。
それをいいことに、1年前に大糸線に乗ったときには勇気がなく出来なかった行動に出た。
その行動が思いもよらぬことになろうとは夢にも思わずに。

運転席の右わきがスペースになっていて、そこに立って前部の窓から直接前方の景色を眺めることができた。
私はその場所まで行って、写真を撮り始めた。







丁度列車はトンネルに入ったところだった。トンネルの先に出口が白く光って見える。
そしてトンネルの出口近くにさしかかったところで、目の前に素朴な美しい景色が映った。



「これはここでシャッターを押すしかない」とすかざす判断し、カメラのシャッターを押した。
まだトンネルを抜けていなかったせいか、自動的にフラッシュが焚かれた。

その瞬間だった。
雷のような怒声が2,3耳に入った。
一瞬、何が起きたか知覚できず動揺した。
その怒声は私に向けられているようだった。
「フラッシュ焚くな!!!」という言葉だった、やっと事態を掌握できた。
運転手がフラッシュを焚いた私に激怒したのだ。
私は、全く思いもよらず、谷底に突き落とされたような気持ちになり、たじろぎ、反射的に謝罪した。
どうやらフラッシュの光が運転手の目に悪影響を及ぼすようだった。

その場を離れ、座席に戻ったが、谷底に落とされてすっかり意気消沈した私は、その後何もする気になれず、ただただ、座席横の車窓を茫然と虚ろな目で眺めているのだった。

それにしてもこの路線は昨年乗車した大糸線と同様、おすすめのローカル線だ。
この路線は山を下っていくようだ。急こう配の下り坂では、思い切り速度を落として運転している(大糸線もそうだった)。
この因美線や智頭急行線の線路脇には、朱色の花をつけた丈の短い植物がたくさんはえていたが、何という花なのか。

17:37、津山駅に着く。
ホームに出ると、先の激怒した運転手が待ち構えていた。嫌な予感がした。
予感は的中した。
私に対し、まだ怒り足りないようだったのか、恐ろしい形相で客である私に向かって敬語も使わず大きな声で「お前、フラッシュを焚くと運転手がどうなるか分かっているんだろうな」と恐喝まがいの言葉を吐きつけてきた。
そして歩きながらもさらにつきまとい、しつこく叱責の言葉を連ねた。
私は反論しようとしたが、分が悪かった。知らなかったとはいえ、結果的には万が一にも重大事故につながりかねない危険行為を行ったからだ。「わかりました」とここでは引き下がることにした。

津山駅周辺は意外にも高層のホテルが2軒ほど立ち並ぶ、ちょっとした町だった。
日は暮れかけていた。
今夜の宿は津山駅から歩いて10分、古い和室旅館だ。1泊4,500円。
6畳間+2畳ほどのラウンジ(?)という典型的な和室の宿だ。





国道沿いということもあり、たまにバイクの音が気になる以外は静かなもの、鈴虫などの秋の虫の鳴き声がさかんに聞こえてくる。
旅館は80過ぎの夫婦2人だけでやっていた。
対応してくれたおかみは81歳と言っていたが、年よりもずっと若く元気に見えた。
やはり毎日働いているからだろうか。
話好きの丁寧な方で、いろいろ教えてくれた。
そろそろ旅館をたたむようなことを言っていたが、こういう昔ながらの素朴な旅館はずっと残して欲しい。
私はこういう旅館が一番くつろげる。

近くに飲食店が無いので、スーパーに行って弁当(アムライス)と総菜と納豆とプリンと豆まんじゅうを買った。
納豆は関東では見かけない、わらに包まれた昔ながらの納豆、宮崎県のメーカーのものだった。





普通の納豆は全然違う。くさみが無く、大粒と中粒の中間くらいの大きさで、素材はいいものを使っている。
佐賀県の「ふくゆたか」という大豆を使っているようだ。今まで食べた納豆の中でも上位にランキングされるものだ。
スーパーからの帰り道で、美しい満月を見た。思わずスマホで写真に収める。



弁当のオムライスをレンジで温めてもらって部屋で食べてから風呂に入る。
客は私の他に1人もいない。完全貸切みたいなものだ。何というぜいだく。開放感に思いっきり浸る。

風呂に入っている間もさっきの事件が思い出されてならなかった。
トラウマになったであろう。
収まるにはしばらくの時間が必要となるだろう。

風呂上りに、鳥取駅で買った日本酒「強力(ごうりき)」をまんじゅうを食べながら飲んだ。



鳥取県産の「強力」という酒米のみで作った酒で、少し甘いが日本酒らしい部類の酒だと思う。
続いて、智頭の諏訪泉酒造で買った、長期熟成古酒1986を飲んでみる。



色は紅茶のような茶色。味はどうか。
何か変わった味、まろやかであたたかみのある味、強力を空けた後なので若干味覚がにぶっているが、何とも言えないいい味だ。プリンの底に付いている茶色のカスタードのような味にも感じられる。
少しづつゆっくりと味わいながら飲む酒であり、決して短時間で大量に飲む酒ではない。

以前、栃木県の烏山の東力士酒蔵を見学したときに買った古酒とも味が違う。
諏訪泉の方が私に合っているように思えた。
これから古酒に切り替えようかな。
いい味の酒を少量ずつ味を楽しみながら飲むような楽しみ方に変えていってもいいと思った。

寝るまですこし時間があったので、スマホでJR西日本のホームページを覗いてみた。
お客様相談コーナーがあるはずだ。
そこに今日の出来事を報告してみようと思いついた。
探してみたら、お客様センターなるものがあり、要望、クレームなどを投稿できるようになっていた。
早速、もどかしい手つきで今日の出来事を入力した。
あれほど運転手が激怒するほどの危険行為であれば、JR側は列車内のアナウンス、駅構内、ホーム、列車内の眼につくところでのポスター等の掲示を行って注意を促すのは当然の義務であろう。
何故、それをしないのか。そこが疑問だった。
あと、何度もこちらが謝罪しているのに、恫喝するような言葉使いで執拗に責め立てるのは過剰行為ではないかと思う。
このようなことを入力して送信した。
釈然としない気持ちのまま眠りにつく。
部屋は静かだった。
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アラビア風奇想曲(大学時代の自演録音見つかる ②)

2021-11-27 20:46:10 | ギター
大学時代、今から37年前の1984年頃に練習中に録音したと思われる自演録音がまた見つかった。



古いテープで保管状況も良くなかったので、聴くに耐えられないほどの音質だが、一応記録として記事に載せておく。
途中。原因不明の「空白」がある。

曲は、タレガ作曲の「アラビア風奇想曲」。
大学2年生の時によく弾いていた曲で、マンドリンクラブ夏合宿のギター独奏演奏会で弾いた懐かしい曲でもある。

1984年の春休みに実家帰省中に録音したと思われる自演録音「アラビア風奇想曲」、ひどく劣化した音だけど昔の演奏は良かった、今は衰えを身に染みて感させる演奏。
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堀内剛志氏の貴重なリサイタル音源を発見

2021-11-25 22:20:04 | ギター
堀内剛志氏の名前を知っている方はギター愛好家の中でも少ないと思う。
1981年セゴビア国際ギターコンクールの覇者であり、ジュリアン・ブリームも絶賛した当時最高の日本人ギタリストだ。
彼のその後について1990年代前半だったであろうか、偶然見たNHKのドキュメンタリで知った。
このドキュメンタリのことと、Youtubeでたまたま見つけた1981年セゴビア国際ギターコンクール直後の演奏音源を2年目の記事で紹介したが、後で引っ込めてしまった。

今日偶然にも昨日(11/24)にYoutubeに投稿された彼の1980年、それは1981年のセゴビア国際ギターコンクールの前年に行われたであろうリサイタルの一部(テデスコのソナタ)の音源を見つけた。

Tsuyoshi Horiuchi : Guitar Recital 1980


しかしそれにしてもこの当時これほどの実力者がいたとは信じがたい。
彼が国際コンクールに優勝したときもそれほど騒がれなかったし、マスコミや雑誌にも殆ど登場しなかった。
実に、本当に惜しい。

下記に後で引っ込めてしまった2019/7/19の記事の一部を転載する。
もっと彼のことが評価されることを願って。

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今日Youtubeで偶然、1980年代初めにセゴビア国際ギターコンクールで優勝したある日本人ギタリストのライブ録音を見つけた。
このギタリストとは、堀内剛志氏のことだ。
堀内氏のことを知っている人は恐らくギター界でもわずかだと思う。
私が彼のことを初めて知ったのが、大学2年生の時。
現代ギター誌1983年6月号に、来日したジュリアン・ブリームのインタビューが掲載されていたが、ブリームが審査に関わった1981年セゴビア国際ギターコンクールの優勝者である堀内剛志氏のことを絶賛していたのだ。
ブリームは堀内氏に1位を付けたと言っていた。
それだけでなく、「本当に素晴らしい演奏だった。」 「日本人ギタリストは音楽というよりはギターそのものに心を奪われてしまっている。しかしホリウチはとても音楽的だった。」とも言っている。

(中略)

堀内氏の実演に初めて触れたのは1981年セゴビア国際ギターコンクールの模様を撮影したドキュメンタリー番組の録画がYoutubeで投稿されているを見たときであったが、今日見つけたのは恐らくコンクール優勝直後に行われたであろう、優勝者記念コンサートの録音だと思われる。
この録音で彼の真価が初めて分かった。
(中略)、間違いなく現在、巨匠級の演奏家になっていたに違いないほどのレベルの演奏だった。
まず音が現在のギタリストと全然違う。
全く別次元の音だ。
生命感に溢れ、エネルギーに満ちており、芯があり力強い。
聴いているとこちらもエネルギーが底から湧き出てくるのを感じる。
これは間違いなくギターが好きでたまらない、という人間から発せられるエネルギーだ。
テクニックも素晴らしく、この力強い音でよくここまで弾けるのかと感じさせる。

ブリテンのノクターンを聴けばより顕著に分かるはずだ。
最後の部分の和音と単音の美しさは、何回も聴いたはずのこの曲の演奏で初めて意識した。

彼の音と演奏には現代のギタリストが失ってしまったものが確実にある。
何が本当の音か、麻痺して分からなくなってしまった昨今の若手ギタリストには是非聴いて欲しい。
得られるものが必ずあるはずだ。

堀内氏の努力が埋没したままになっているのは忍びない。
こういう記事を書くことに迷いもあったが、そのことでもし彼の努力が報われるのであれば、と願いたい。
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ラムカレー作ってみた

2021-11-23 22:00:05 | グルメ
先日作ったドライカレーに使ったカレールーの賞味期限が今月までなのと、ドライカレーの具に使った野菜が余っていたので、カレーライスを作ってみることにした。
普通のカレーではつまらないので、昨日の夕食に食べたラム肉が半分残っていたので、ラムカレーを作ってみることにした。

ドライカレーの時に余っていた、にんじん、たまねぎ、ピーマン、そして新たに定番のじゃがいもと、初めての試みとしてなすびを入れることにした(ピーマンも初挑戦だけど。カレーにピーマンって聞いたことないぞ。大丈夫か?)。

材料はこれ。





ルーは1ピースしか残っていない。水を少なくしないとスープカレーみたいになってしまう。

まずご飯を1合炊く。



次に材料を切る。



鍋に油を挽く。



野菜と肉を入れて炒める。





ラム肉がまんべんなく焼けてきたら火を止めて、水を入れる。



ルーを入れる。



しばらく煮詰めて、いい具合になってきたら火を止め完了。



器にご飯を盛る。



ルーを入れて完成だ。



今まで作ってきたカレーとは一味違う香り。
果たして味のほうはどうか。

意外に上手い。
ラム肉がまろやかさを出しているという感じ。
心配していたピーマンも大丈夫だった。
食べているうちに思い出したけど、これはジンギスカンカレーだ。
ピーマンとナスはジンギスカンに入れるから。
年末に帰省したらジンギスカンだな。

デザートはこれだ。



【追記】
食事後、洗いものをした後でふと冷蔵庫を覗いたら、用意していたたまねぎが使われないで残っていた。
たまねぎを入れるのを忘れていたのだ。
これだから普段から用意周到に綿密な計画性をもって準備を進め、各作業時に確認、チェックを怠ることなく実行するという習慣を身に着けていないからこういうことになるのだ。
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