三木稔の曲でいい演奏を見つけた。
三木稔作曲「秋の曲」
尺八:福田輝久・20絃箏:滝田美智子
素晴らしい演奏だ。名演と言っていいだろう。
三木稔の「秋の曲」を初めて聴いたのは今から20年くらい前だったと思う。
当時、三木稔の有名曲である「芽生え」(大島渚監督の映画「愛のコリーダ」の音楽にも採用された)のギター編曲版を弾いていたが、その時買ったCD(演奏は木村玲子さんだったと思う)に「秋の曲」 が収録されていたのである。
第1楽章「プロローグ」、第2楽章「秋のファンタジー」という構成だが、全曲を聴いたのは随分久しぶりだ。
日本の古くから伝わる旋法を元に作曲されているが、箏や尺八といった和楽器の特性が最大限に生かされている。
このような箏、尺八、琵琶などと言った和楽器で本格的な曲を作れる作曲家は三木稔が最後なのではないかと思えてくる。
今日聴いたこの演奏者の音はとても素晴らしい。心の深いところまで染みわたってくる。
静かなところで目をつぶって無心で聴くことをお勧めしたい。
自分が、日本人であることをあらためて感じさせてくれるに違いない。
この音楽や演奏者の音、息吹が、久しく忘れ去られていた日本人の根源的独自性といったものを思い出させてくれると思う。
秋の曲(三木稔)/尺八:福田輝久・20絃箏:滝田美智子
【追記】
この曲を聴きながら感じたのであるが、日本の古来の音楽には「抑圧」と「情念」という2つの要素があるのではないかと。
抑圧と情念が互いに結び付きながら、バランスを取りながら音楽という形で表現されている。だから「情念」はときにすさまじさを感じることがある。
三木稔作曲「秋の曲」
尺八:福田輝久・20絃箏:滝田美智子
素晴らしい演奏だ。名演と言っていいだろう。
三木稔の「秋の曲」を初めて聴いたのは今から20年くらい前だったと思う。
当時、三木稔の有名曲である「芽生え」(大島渚監督の映画「愛のコリーダ」の音楽にも採用された)のギター編曲版を弾いていたが、その時買ったCD(演奏は木村玲子さんだったと思う)に「秋の曲」 が収録されていたのである。
第1楽章「プロローグ」、第2楽章「秋のファンタジー」という構成だが、全曲を聴いたのは随分久しぶりだ。
日本の古くから伝わる旋法を元に作曲されているが、箏や尺八といった和楽器の特性が最大限に生かされている。
このような箏、尺八、琵琶などと言った和楽器で本格的な曲を作れる作曲家は三木稔が最後なのではないかと思えてくる。
今日聴いたこの演奏者の音はとても素晴らしい。心の深いところまで染みわたってくる。
静かなところで目をつぶって無心で聴くことをお勧めしたい。
自分が、日本人であることをあらためて感じさせてくれるに違いない。
この音楽や演奏者の音、息吹が、久しく忘れ去られていた日本人の根源的独自性といったものを思い出させてくれると思う。
秋の曲(三木稔)/尺八:福田輝久・20絃箏:滝田美智子
【追記】
この曲を聴きながら感じたのであるが、日本の古来の音楽には「抑圧」と「情念」という2つの要素があるのではないかと。
抑圧と情念が互いに結び付きながら、バランスを取りながら音楽という形で表現されている。だから「情念」はときにすさまじさを感じることがある。