そのアクシデントは一昨日の夕方、逆流性食道炎の薬をもらいに病院に行った帰りに起きた。
その病院の前の道路は車1台がやっと通れるくらいの細い道であり、その道に入った所に駐車場があった。
駐車場はわりと広いのだが、その駐車場から出るときはかなり神経を使った。
道路わきの壁やフェンスに接触する危険があったからだ。
いつもは駐車場の出口を左折して10mほど進んだ所で県道に出会い、その県道に入るのだが、その日はバスの定期券を更新しなければならなかったので、病院からバスの営業所に向かうことにしていた。
バスの営業所に行くには県道からでも行けるのであるが、病院の駐車場の出口をいつもの反対の右折していけば多少短い距離で行くことができた。
左折して県道経由でいくか、右折して近道で行くか迷ったが、近道でいくことにした。
駐車場を右折することに一抹の不安が無いわけでなかったが、大回りすれば何とか曲がれるとたかをくくっていた。
しかしいざ右折してみたら、大変な事態になっていることに気付いた。
何と車の右側面が、道路わきの金網フェンスと今にも接触しようとしているか、接触している状態だったのだ。
ボディの左前方もバックミラーが道路わきの波板と接触している。
安易に右折出来るだろうと早合点したことを後悔した。
このまま前進しようとしたら、ボディの右側面がフェンスに接触してしまう。
かといってバックで戻そうとしても右側面は接触してしまいそうだった。
結局、左前方のバックミラーが道路わきの壁(トタンの波板)と接触して内側に折りたたまれていきながら、やや強引に前進し、駐車場からの右折を強行した。
ボディの右側面を接触しながら右折している感触があった。
その用意周到と冷静さを欠いた強引で楽観的な決断の代償はというと、ボディの右側面とタイヤハウスの樹脂カバーの一部が削れて、痛々しい傷が付いたことと、ボディの鉄板がへこんだことだった。
1990年代半ばの中古車とは言っても状態が良く、昨年9月に買ったばかりの車。
痛々しい損傷を自ら作ってしまったことに少なからず落ち込んだ。
今までスズキの軽の四輪駆動車(スズキジムニーJA71前期型⇒SJ30前期型⇒JA11最終型)しか乗ってこなかったので、今度の大型車は車幅や長さの感覚がまだつかみ切れていなかった。
軽の感覚では狭い道はかなりの接触のリスクがある。
その後調べたところ、ボディの鉄板のへこみはそれほど深刻な状態ではなかった。
傷は幸い付かなかったが、ヘコミは浅いもののかなり大きな範囲に渡るものだった。
そこでこヘコミを何とか出来ないかと考えたところ、昔、オートメカニック(今でも売っているのか?)という雑誌で吸盤でボディのヘコミを引っ張って直している記事があったのが頭に浮かんできたので、アマゾンで吸盤が売っていないか検索してみたら、自動車修理専用の吸盤が売っていたのでこれを試してみることにした。
吸盤は翌日の夕方届いた。
開墾して早速試してみることにした。
吸盤サイスは大(125φ)を選んだ。価格は3,600円(税込み、送料込み)。小サイズ(75φ)もあるが吸着力は大に及ばないようだった。
食いつきは結構強力だ。
大きなへこみはこれでかなり元に復元することが出来た。
しかし、範囲の小さなへこみはこの大サイズでの吸盤では無理のような感じがした。
(あきらめずにこれからも何度も試してみるが)
修理前
吸盤で引っ張った後
今日の夕方再挑戦した後の状態
範囲の小さなへこみは別の引っ張り工具の方が効果がありそうだ。
この引っ張り工具セットもアマゾンでかなりの安価で販売されていた。
別方法による引っ張り工具(アマゾンより)
コインほどのサイズの樹脂製円盤に接着剤を塗ってボディのへこみ部分に接着させ、特殊工具で引っ張り上げてボディのヘコミを修正する方法だ。
吸盤で何度チャレンジしてもダメだったら、この工具を買って試してみようと思う。
この手の板金修理は外注に出すと数万円は取られる。
軽微なへこみであれば自分で試してみるのも楽しいものかもしれない。
樹脂カバーの痛々しい傷はこちら。
これはペーパー掛けしてタッチアップするつもりだ。