昨日も今日も仕事であった。嫌になってしまうが、休み明けにはよくあることだ。
先日のブログで、古いレコードを買ってプレーヤーにかけてみたら、音が片側しか聴こえてこず、その原因がレコードの溝に大量に堆積した埃が音を聴こえなくさせているのであった。
埃がレコード針の先にたくさん付着すると、音飛びが頻発し、最悪、レコード針がレコード盤から浮いてレコード盤を擦りながら流れてしまうこともある(実際にやってしまった)。こうなったらレコード盤に長い線傷を付けてしまう。
そこで何としてでもこの溝に堆積した埃を取り除かなければならないのだが、下の写真のような昔からあるベルベットのクリーナーで拭き取っても、溝の奥にこびりついた埃は殆ど取れないことがわかった。
解決法を探すため、Youtubeをあれこれ見て次に試してみたのが下のクリーナーとミクロの埃まで吸収するという特殊ペーパー。
このクリーナーは昔からあるそうで、ロングセラー商品とのこと。値段はそんなにしない。特殊ペーパーは結構高かった。
スプレー式のこのクリーナを小さく折りたたんだ特殊ペーパーに吹きかけ、レコードの溝にそって回転方向に拭いてみることを繰り返す。あまり力を入れ過ぎない。
そして先日の音飛びしたレコードでこのクリーニングを試した後、早速視聴してみる。
ベルベットのクリーナーよりもかなり良くなったが、しかしまだまだ雑音が激しく、針の先にすぐ埃がたくさん付着してしまう。
もうこうなったら水洗いに踏み切るしかないと決め、写真のめがね拭きをダイソーで購入、このめがね拭きに水を浸し、中性洗剤を少量付けてレコードの溝に沿って回転させながら拭き取ることを繰り返した。ここでも力を入れ過ぎないようにする。
そして台所の水道水を出し、跳ねない程度に慎重にレコード盤に水をかけた。レコード盤は垂直に近い角度で、回転させる。洗剤が完全に取れるまで水道水をかけ続ける。
この時レコード中心部の紙の部分には極力水がかからないよう慎重にやらなければならない。
これが終わったら、新聞紙の間に濡れたレコードを挟み、軽く押さえて水を吸収させる。決して擦らない。
新聞紙から取り出したら、ガーゼで残りの水分を取るが、上から押さえて吸収させるだけで決して擦らない。
しばらく乾かしてから視聴してみる。
なお音飛びや雑音を軽減させるためには、レコード盤だけでなく、下のようなレコード針洗浄液は必需品である。
今までカメラのレンズの埃を取るための、柔らかく毛先の細いブラシだけでレコード針の埃を取っていたが、この洗浄液で埃を取った方が確実である。埃のたくさん堆積したレコードを洗浄した後でも、このレコード針洗浄液で何度も針の先の埃を取るはめになる。
さて、水洗いの結果であるが、音はすこぶるとまでは言わないが大きく変化したと言って良い。まず音飛びする心配はなくなった。次に雑音が少なくなったことである。音は以前よりはっきりと出るようになった。
水洗いした後で、スプレー式レコードクリーナー+特殊ペーパーでクリーニングすればもっと良くなると思う。
水洗いは少し荒療治のように見えるが、ここまでやらないと古いレコードは再生できないと悟った。