緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

運指クイズに挑戦(1)【解答】

2024-01-11 22:08:09 | ギター
1月10日付け記事で紹介した運指クイズ(1)の解答は以下のとおり(現代ギター1983年5月号より転載)。

1つ目のカッコ

〇正解



〇50点の解答



〇30点の解答



2つ目のカッコ

〇正解



〇50点の解答



〇30点の解答



【自分の答案】青字と赤字の2パターン





1つ目のカッコの2分音符の運指(2、3指)は2つの目的があると考えられる。

①前の音、表のファ(1指)とラ(2指)の音の保持
②次の3フレットセーハに移行する際に2指をスライドさせることで、3弦1フレット、ファ#の音の保持とセーハへの確実な移行

実際にこの正解の運指で弾いてみたが、2分音符の運指(2、3指)を取るために、左指を左側にスライドさせるため、親指と人差し指の付け根の中間部がネックの出っ張りに当たってしまい、かえって違和感を感じた。
ネック裏の左の親指はそのままの位置で動かさず、2指のラ(3弦2フレット)を左隣の1フレット(ソ#)にスライド(指を離さない)し、6弦1フレット(ファ)は次の6弦開放(ミ)を弾弦する直前まで保持するということのようだ。
また、3フレットセーハに移行する際に、③弦ソ#の2指を1フレットからスライドさせるときにわずかにアラストレがかかってしまう懸念があるため、録音では注意が必要だと感じた。
ただ、私の青字の答案では3フレットへセーハへの移行時に支えの無い跳躍となってしまうので、音切れと押さえミスのリスクが生じることは否めない。
赤字の答案のパターンの運指はこの問題はかなり改善されるのではないかと思う。

2つ目のカッコについては。4拍目表の運指が4指か3指の違いのみであったが、両方とも大きな差異はないように感じられた。

中川氏は解答について何ら解説はしていなかったが、上記①、②の目的を満足させるものであると推測する。
すなわち、
・音は出来るだけ音価を保持する。
・フレット間を跳躍する運指は、可能な限り支えとなる影の運指を利用する。
ということではないかと思われる。

ただ個人的には、1つ目のカッコの2分音符の運指(2、3指)は押弦時にちょっと無理があるかなという感じがした。

今回、雑誌購入から40年以上経ってやっと問題を解いたわけであるが、意外に面白かったし勉強になった。
次も記事にとりあげたい。


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