緑陽ギター日記

趣味のクラシック・ギターやピアノ、合唱曲を中心に思いついたことを書いていきます。

表現したい音楽が先にあってその後に続くのが音作りと技巧だと感じさせる演奏例

2024-09-16 22:22:37 | ギター
ギターの巨匠、アンドレス・セゴビアやジュリアン・ブリーム、そしてセゴビアに「ギターで美しい音を出したいならホセ・ルイスに訊きなさい」と言わしめたスペイン音楽の名手、ホセ・ルイス・ゴンサレスの演奏を聴くと、彼らは、「まず、音楽をこのように表現したい(歌いたい)」という感情が初めにあって、それを実現すべく、音作りや技巧を手段に構築していくことを実践しているのだ、と考えさせられる録音があった。

グラナドス作曲 スペイン舞曲第5番アンダルーサ

ギター編曲演奏:ジュリアン・ブリーム 4:25~  ホセ・ルイス・ゴンサレス 8:47~

彼らはまず、「どう歌うか」が先なんですね。この曲を弾く前から「このように歌いたい、表現したい」というものが出来上がっているのだと思う。
次に行うのが、その望む歌を実現させるための音作りや技巧、しかしそれはあくまでも2の次、手段に過ぎないということなのだ。
楽器もたまたまギターであったに過ぎない、ということなのだ。

演奏にとって最も大事な物、それは演奏者がまずはこの曲を「どう、歌いたいのか」、「どう表現したいのか」、それを考えさせる演奏だと感じた。

以下、参考にさせていただいたYoutubeの動画を貼り付けさせていただきます。

スペインの音楽 ピアノ原曲とギター編曲版の聴き比べ① グラナドス:スペイン舞曲第5番「アンダルーサ」


※ 近いうちに、ホセ・ルイス・ゴンサレスのことを記事にする予定です。
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