やや遅く起きる。香港は夜遅くまで元気なので、自分も自然に宵っ張りになってしまう。
ネイザンストリートを北に歩き地下鉄で太子駅を目指す。
ここで入れるべき改札を誤り、あたふた。
フィリピン人のお姉さんたちが親切に教えてくれた。ありがたい。
地下鉄の駅は涼しく快適。車内も綺麗だ。
花墟道。
お花がいっぱい。わくわくする。
雀鳥花園。
愛鳥家さんたちが飼っている鳥を連れてきてひたすら自慢大会。
どの鳥も本当に愛らしい。
中学から大学まで文鳥を飼っていたので懐かしかった。
集団行動。
ソロ活動。
どぎゃ~ん!
金魚街にたどり着くまでが大変だった。
地図を何度も確認しても「?」状態に陥る。
その間、灼熱の太陽は私の腕をこんがり焼いていたのだった…。
香港では金魚は縁起が良いものとされている。
ビニールに入っているのは金魚。
大胆である。
ペット店の猫にゃん。カワユス。
鶏の丸焼き。
暑さに耐えられなくなると店の中に入り、涼を浴びる。
やっと女人街。
凄い人ごみ。
ちょうど店出しの時間帯。
「ニセモノ、アルよ」と声を掛けられるがガン無視。だっていらないもの。
愛らしい雑貨を購入。昨日に引き続き、値引き交渉に燃える!
店員さんが不機嫌になり嫌々「…OK」と言うまで粘る。
笑顔と「I LOVE 香港」で価格を下落させた。
天まで連なる商品の数々。行き交う人々からは色々な香りがしてきた。
それらが灼熱の日光と混じり、「嗚呼、ここは異国なんだな」と思う。
兎に角暑い。
胸元を触ったら塩が吹いていた。
地下鉄に乗る。
きっぷの買い方は簡単。
目的地のボタンを押せばいい。
ただ貨幣しか使えなかった。
遅めの昼食。重慶マンション近くの小さな小料理屋に入店。
牛肉入りのラーメンらしきものとコーラを注文。合わせて400円ぐらい。味は酸っぱ辛く、淡白な味だった。
重慶マンション。
旅の目的地。
外観からして怪しい。
ちょうど工事中であった。
周囲には中東みたいな人がわんさか!
よし、入場~。
…。
すいません。
ごめんなさい。
ありがとうございました。
入って数分で撤収。
怖い。怖すぎる。怖すぎて全米が泣いた。マジで失禁5秒前だっつーの!
あまり見たことがない人種の殿方たちの遠慮の無い視線に、とてもじゃないが耐えられなかった。
あちらから見たら、花柄ワンピでルンルンしたいかにもトロそうな日本人の女が来たから見たということなんだろうが。
思わず横道に逸れる。
…!
さっきより怪しいし!
ガクブル!
のちにガイトさんから聞くところによると、「あそこは地元の女性は入りたがらないビル」とのこと。
雰囲気は好きなんだけど。中にある両替もレートがいいらしいし。
もう少し海外旅行を熟練させてから再び訪れたい。
やっぱペニンシュラホテルのロビーでハイティーでしょ!
気を取り直してレッツゴー!
…スゴい列。1時間並んだがあまり動かない。諦めた。列を抜けてせめて雰囲気だけでも、とロビーを見た。どのお客さんもまったり。こりゃ動かないよな。生のクラシック演奏を聞いていたらまったりしたくもなるわな。
地下の売店でお土産を購入。クマグッズを買ってウハウハ。
疲れたので隣のシェラトンホテルでお茶。丼一杯分に相当するマンゴープリン。激うま!生きてて良かった。
オプションの待ち合わせのロビーで待機。バスに乗り、目指すはジャンボ(水上レストラン)。
「GET WILD」のPVで見て以来、ずっと憧れていたところ。
ゲッワイ!
小舟に乗り、ジャンボへ。
円卓に案内される。
関西から来た3人(叔母さんと母と娘)、4人家族、私という組み合わせ。
関西から来た人々と仲良くなった。
萬田久子似のロングヘアのお母さんが髪の毛を縛るゴムを忘れてきてしまい、邪魔そうにしていた。
私のを貸して差し上げたら一気に打ち解けたのである。
彼女たちの会話が漫才みたかったので思わず笑ってしまった。
一緒に写真に写るぐらい打ち解けた。メルアドもお伝えした。旅の醍醐味。
ふかひれスープ。
繊維状のふかひれが舌を擽る。とろみもあって美味しい。
蒸しエビは上手に剥けなかった。いじやける。こういうの苦手。
このレストラン、建物自体がアトラクション並の装飾を帯びていて面白い。
コテコテ。
夢にまで見たネオンに包まれたジャンボ。
竜宮城みたいだ。うっとり。
続いて、ビクトリアピークへ。昨日の昼に来たところ。今日は夜景。100万ドルの夜景、旅のハイライトだ。
感無量。
ここはスリが多いらしい。ガイドさんはスリの顔を把握していて高いところから絶えず監視。
「あの3人組はスリですよ」「〇〇さんの隣の2人組、気を付けて」と教えてくれた。
顔を認識されているスリって…。スリが本業なんだろうな。観光バッジを付け、カメラを持ち、いかにも観光客になりすましてスリに及ぶらしい。
私のバッグには相棒・吉熊がいるので、前に抱えるようにしてスリから守った。
「捕ったらぶっ殺すからな」と威嚇の眼差しを向けていた。
ホテルに帰り、荷物整理。
明日の今頃はもう帰国している。
窓からの香港の様子を見ながら少し寂しくなった。