世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

60兆の細胞×君の危うさを

2015年04月24日 21時29分51秒 | Weblog
「嗚呼、嶽本先生、逮捕されたんだよな」
朝、そんな絶望感に包まれながら目覚めた。
普段ならば、覚醒後は暫く何も考えられず、トイレ→洗顔→朝食・・・と体が自然とルーチンを刻むのに対し、今朝は目を開けた瞬間から、昨日ネットニュースで見た文字「嶽本野ばら」「逮捕」の単語が脳内にこびりつき、暫く布団の中から出られなかった。


「サリシノハラ」の歌詞

新しいトビラの前で 独りで寂しくないかな
いっそ 死にたいなんて 思ってるのかな
それでも君が好きだよ どんなに汚れた未来でも
隠したい過去があっても

の部分を思い出し、今回の件と重ね合わせてみるとこれまたドンピシャで、やるせない気持ちになる。


【初音ミク】 サリシノハラ 【オリジナルPV】




しかし、好きな作家が逮捕されても、仕事には行かなくてはならない。
私の心の色調とは対極にあるような五月晴れ未満の空を、電車の車窓越しに見ながら出勤。
スマホで嶽本先生のツイッターを確認してみるがやはり更新されていない。それを見て泣きそうになる。

しかし、好きな作家のツイッターが諸事情で更新されていなくても、仕事には行かなくてはならない。

タイムカードを打刻し、気持ちを切り替えようと努力する。

社長に稟議決裁をいただき、その処理を進める。
制服の交換依頼、および某店の夏服選びも行う。
業者から送ってもらったサンプルを実際に着用してみたのだが、欲しくなっちゃうぐらい素敵なデザインと色、着心地の良さだった。

お昼は海鮮丼とかき揚の天ぷら丼。
経営管理室4人とも今日はこれ。お弁当まで一緒だなんて・・・どんだけ仲がよいのだろう。
少ないかなと思ったのだが、けっこうボリューミー。
後輩男子ほっしーが
「見た目は少ないんですがけっこう胃にずっしりと溜まりますね」
と感想を漏らしていた。


容器が深すぎて、くましゃんが見えない・・・。

午後、稟議書のコピーを各部に配りにいく。
そこで女優のように美しい女性を発見。
聞けば某店の店長だという。
嗚呼、あの人が・・・。厳しくて有名な人である。電話を掛けてきても店名を名乗らない。「○○です」と名前だけ述べる。そのぐらいの強烈キャラ。
でも責任感があり、人望も厚く、誰も悪く言わない。みんなが認めるカリスマ店長だ。
稟議書のコピーを渡しながら、つい彼女のほうをチラ見してしまった。


夕方から決算書類を手がける。
経理が締ったらここに数字を入れようっと。

定時後、喫煙所で先輩紳士に仕事を依頼され、ちょっと残業。

今週も駆け抜けた感、満載である。
週末はのんびりしよう。

嶽本先生の件は、待つしかないのだという結論に至った。
過去の作品を読み返しながら、彼が再び作品を紡ぎだすことを祈るのみ。
私にはそれしかできないのだと思う。
またサイン会があったらカロリーメイトのチョコ味持参で馳せ参じる次第。

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下妻物語

2015年04月24日 20時21分44秒 | Weblog
今回の嶽本先生の報道で驚いた点がある。
どのニュースでも「下妻物語の原作者」という冠が付くことである。
あれから10年以上も経過するのに。あれ以後も作品を書いているのに。
映画化されて、大ヒットしたというのもあるが。


また、ニュースに使われている映像もだいぶ以前のものである。
最近の彼はジャージとドレッドヘアというファッションをしているのだが、ニュースではロリイタのお洋服に耽溺していた時代の彼の映像が使用されていた。


で、下妻物語である。

2004年5月、私は「下妻物語」を日比谷シャンテで観て、心を突き動かされた。
深キョン扮するロリータ命の桃子の孤高の精神に。
そして土屋アンナ扮するイチゴの「御意見無様(用)」なポリシーに。

接点がなさそうな二人の運命はやがて絡み合い、クールな友情に発展する。
その過程が丁寧に描かれていた。
小ネタも秀逸である。


桃子の台詞は私の座右の銘になった。

「人間は一人なの
 一人で生まれて一人で考えて一人で死んでいくの
 人は一人じゃ生きられないなんて
 だったら私は人じゃなくていい
 ミジンコでいい
 寄り添わなきゃ生きられない人間よりも ずっとずっと自立してるもの」


日比谷シャンテで鑑賞後、以後3週連続水曜日のレディースデーにはこれを観に銀座に出没するという惚れこみようだった。
手持ちの洋服で一番ヒラヒラした服に身を包み、白のレースいっぱいの日傘を差して下妻のロケ地巡りをしたり、2011年には下妻のイベントに行き、会場に来ていて喫煙中の嶽本野ばら先生に持参していた「下妻物語」の本にサインをしてもらった。

ロリータパーティーin下妻!第二の竜ヶ崎桃子を探せ!Part.4



下妻物語


あれは嶽本野ばら先生でなくては書けない。
久々に読み返してみたくなった。

DVDも見返してみよう。