世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

下妻物語

2015年04月24日 20時21分44秒 | Weblog
今回の嶽本先生の報道で驚いた点がある。
どのニュースでも「下妻物語の原作者」という冠が付くことである。
あれから10年以上も経過するのに。あれ以後も作品を書いているのに。
映画化されて、大ヒットしたというのもあるが。


また、ニュースに使われている映像もだいぶ以前のものである。
最近の彼はジャージとドレッドヘアというファッションをしているのだが、ニュースではロリイタのお洋服に耽溺していた時代の彼の映像が使用されていた。


で、下妻物語である。

2004年5月、私は「下妻物語」を日比谷シャンテで観て、心を突き動かされた。
深キョン扮するロリータ命の桃子の孤高の精神に。
そして土屋アンナ扮するイチゴの「御意見無様(用)」なポリシーに。

接点がなさそうな二人の運命はやがて絡み合い、クールな友情に発展する。
その過程が丁寧に描かれていた。
小ネタも秀逸である。


桃子の台詞は私の座右の銘になった。

「人間は一人なの
 一人で生まれて一人で考えて一人で死んでいくの
 人は一人じゃ生きられないなんて
 だったら私は人じゃなくていい
 ミジンコでいい
 寄り添わなきゃ生きられない人間よりも ずっとずっと自立してるもの」


日比谷シャンテで鑑賞後、以後3週連続水曜日のレディースデーにはこれを観に銀座に出没するという惚れこみようだった。
手持ちの洋服で一番ヒラヒラした服に身を包み、白のレースいっぱいの日傘を差して下妻のロケ地巡りをしたり、2011年には下妻のイベントに行き、会場に来ていて喫煙中の嶽本野ばら先生に持参していた「下妻物語」の本にサインをしてもらった。

ロリータパーティーin下妻!第二の竜ヶ崎桃子を探せ!Part.4



下妻物語


あれは嶽本野ばら先生でなくては書けない。
久々に読み返してみたくなった。

DVDも見返してみよう。

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