ネットニュースを読んでフリーズしてしまった。
「下妻物語」原作者を逮捕 危険ドラッグ所持の疑い(4月23日(木)14時30分配信 )
危険ドラッグを所持していたとして、警視庁が23日、映画「下妻物語」の原作者として知られる作家の嶽本(たけもと)野ばら容疑者(47)=本名・嶽本稔明=を麻薬取締法違反(所持)の疑いで逮捕したことが捜査関係者への取材でわかった。「麻薬とは知らなかった」と容疑を否認しているという。
捜査関係者によると、嶽本容疑者は今年3月、東京都台東区の路上で警察官から職務質問を受けた際、麻薬成分を含む危険ドラッグを所持していた疑いがある。嶽本容疑者は、少女趣味のファッションや言説で「乙女のカリスマ」と呼ばれている。
「嶽本野ばら」「逮捕」という文字で後頭部を殴られたかのように、暫し動けなくなる。
この前の日曜日、ツイキャスで嬉々として話していたじゃんかー。
http://twitcasting.tv/milkpunksex/movie/161965349#
先月読んだ「サリシノハラ/47」も面白かったのに。
昨年12月のサイン会にもカロリーメイトチョコ味を贈呈したばかりなのに。
・・・色々ショックである。
3月、上野ということは・・・「みちのくの仏像展」に行ったとツイッターに書いてあったので、その時に職質を受けたのだろうか。その時、嶽本先生はどう思ったのだろうか。
嶽本先生は、2007年9月2日に大麻取締法違反(所持)の現行犯で逮捕され、同年10月31日に懲役8か月、執行猶予3年の判決を受けた。その後、「タイマ」という小説を上梓された先生。その中で「薬物がいけない理由は『愛する人を傷つけてしまうから』だ」と書いていた。また、「タイマ」のサイン会のとき、多くのファンが泣き崩れていて、その一人一人の肩を抱いて「ごめんね」と言ってらした。だからもう大丈夫だと思っていたのに。
私自身、サイン会があればできるだけ駆けつけてカロリーメイトチョコ味を贈呈し、買った本は一文字一文字を血肉にする勢いで読んでいたでの今回の逮捕はショックだった。
ネットの反応を見ると「またか」というものが多い。
一度躓くと、信頼の失墜は果てしなく広がることを今日知った。
悔しいのが、前科者が生み出した作品として見られてしまい、作品がきちんと評価されなくなることだ。
私が嶽本野ばら先生に出会ったのは2001年、雑誌「美的」のコラムだ。
文章が上手かったのと感覚がぶっ飛んでいて面白かった。
その後、「カフェー小品集」を携えて、全国の喫茶店を巡礼し、作品の主人公になりきり、悦に入ったりしていた。
「十四歳の遠距離恋愛」は読了後、虚無感から1週間ほど廃人にさせられ、「下妻物語」は映画館で4回観た。
「ハピネス」は震災のあと、余震の中で読み返した。「通り魔」は面白かったので読書好きの父親に貸した。
ロリータには無縁な私に、価値観の多様性の肯定や世の中に散らばる美しいものを、文章を通して教えてくれた嶽本先生。
稼いだお金を嶽本先生がどのように使おうかは勝手だが、ファンや周囲の人を悲しませる行為自体にはちょっと同意しかねる。
法を犯した自覚がなかったのかもしれない。けれども、新作が読めない、サイン会がないという、これから私自身に起こるであろう辛さを想像すると、その苛立ちを嶽本先生にぶつけたくなるのが正直な気持ちである。
前回の逮捕後、執行猶予が明けて金銭に苦慮しながらも、作品を書く事でようやく積み重ねてきた実績が、またここで崩れてしまった感が半端ない。特にここ一年は意欲的にご活躍されていたのですごく残念だ。我が事のように悔しい。
と、ここまで憤りをつらつらと書いてみたところで涙が溢れて止まらない。
でも、私はきっと待ってしまうのだろう。
彼の新作を。ずっと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/95/64964e9bfca1d74a31f88cb0b83d1db8.jpg)
「下妻物語」原作者を逮捕 危険ドラッグ所持の疑い(4月23日(木)14時30分配信 )
危険ドラッグを所持していたとして、警視庁が23日、映画「下妻物語」の原作者として知られる作家の嶽本(たけもと)野ばら容疑者(47)=本名・嶽本稔明=を麻薬取締法違反(所持)の疑いで逮捕したことが捜査関係者への取材でわかった。「麻薬とは知らなかった」と容疑を否認しているという。
捜査関係者によると、嶽本容疑者は今年3月、東京都台東区の路上で警察官から職務質問を受けた際、麻薬成分を含む危険ドラッグを所持していた疑いがある。嶽本容疑者は、少女趣味のファッションや言説で「乙女のカリスマ」と呼ばれている。
「嶽本野ばら」「逮捕」という文字で後頭部を殴られたかのように、暫し動けなくなる。
この前の日曜日、ツイキャスで嬉々として話していたじゃんかー。
http://twitcasting.tv/milkpunksex/movie/161965349#
先月読んだ「サリシノハラ/47」も面白かったのに。
昨年12月のサイン会にもカロリーメイトチョコ味を贈呈したばかりなのに。
・・・色々ショックである。
3月、上野ということは・・・「みちのくの仏像展」に行ったとツイッターに書いてあったので、その時に職質を受けたのだろうか。その時、嶽本先生はどう思ったのだろうか。
嶽本先生は、2007年9月2日に大麻取締法違反(所持)の現行犯で逮捕され、同年10月31日に懲役8か月、執行猶予3年の判決を受けた。その後、「タイマ」という小説を上梓された先生。その中で「薬物がいけない理由は『愛する人を傷つけてしまうから』だ」と書いていた。また、「タイマ」のサイン会のとき、多くのファンが泣き崩れていて、その一人一人の肩を抱いて「ごめんね」と言ってらした。だからもう大丈夫だと思っていたのに。
私自身、サイン会があればできるだけ駆けつけてカロリーメイトチョコ味を贈呈し、買った本は一文字一文字を血肉にする勢いで読んでいたでの今回の逮捕はショックだった。
ネットの反応を見ると「またか」というものが多い。
一度躓くと、信頼の失墜は果てしなく広がることを今日知った。
悔しいのが、前科者が生み出した作品として見られてしまい、作品がきちんと評価されなくなることだ。
私が嶽本野ばら先生に出会ったのは2001年、雑誌「美的」のコラムだ。
文章が上手かったのと感覚がぶっ飛んでいて面白かった。
その後、「カフェー小品集」を携えて、全国の喫茶店を巡礼し、作品の主人公になりきり、悦に入ったりしていた。
「十四歳の遠距離恋愛」は読了後、虚無感から1週間ほど廃人にさせられ、「下妻物語」は映画館で4回観た。
「ハピネス」は震災のあと、余震の中で読み返した。「通り魔」は面白かったので読書好きの父親に貸した。
ロリータには無縁な私に、価値観の多様性の肯定や世の中に散らばる美しいものを、文章を通して教えてくれた嶽本先生。
稼いだお金を嶽本先生がどのように使おうかは勝手だが、ファンや周囲の人を悲しませる行為自体にはちょっと同意しかねる。
法を犯した自覚がなかったのかもしれない。けれども、新作が読めない、サイン会がないという、これから私自身に起こるであろう辛さを想像すると、その苛立ちを嶽本先生にぶつけたくなるのが正直な気持ちである。
前回の逮捕後、執行猶予が明けて金銭に苦慮しながらも、作品を書く事でようやく積み重ねてきた実績が、またここで崩れてしまった感が半端ない。特にここ一年は意欲的にご活躍されていたのですごく残念だ。我が事のように悔しい。
と、ここまで憤りをつらつらと書いてみたところで涙が溢れて止まらない。
でも、私はきっと待ってしまうのだろう。
彼の新作を。ずっと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/95/64964e9bfca1d74a31f88cb0b83d1db8.jpg)
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