世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

桃の皮、脱皮

2015年04月04日 21時59分34秒 | Weblog
正午過ぎに起床。
ああ、よく寝た。
寝ぼけ眼で煙草に火をつけ、レトルトのご飯をレンジでチンする。
レトルトのカレーをかけて食しながらネット三昧。
この自堕落的な休日の昼下がりがこの上なく好きである。このために働いているといっても過言ではない。

外は曇天。
窓を閉めると暑く、開けると少し肌寒い。
外から立ち込める湿度を含んだような埃っぽい匂いで、季節が春を過ぎて初夏へと加速していることを感じる。


夕方、ゆいな殿に教えていただいた番組「大地の恵み・日本農業賞記念コンサート」を観る。
華原朋美が出るのである。
朋ちゃん、かわええええ~。
朋ちゃんの一挙手一動があまりにも可愛くて前傾姿勢で見入ってしまった。
今日は「見上げてごらん夜の星を」をお歌いになられていた!
透明感のある力強い歌唱力に脱帽。
来月の新曲リリースが超楽しみ!!


頬の肌がざわついていることを感じ、顔剃りに行く。
前回から期間があいてしまった。産毛がざわざわして、肌が桃の皮のようである。
マリコさんという中年女性が経営する近所の理容院で私はコンスタントに顔剃りをしてもらっている。
怠ると、角質が肥大するのか、吹き出物が多発してしまうんである。

マリコさんは今日もすこぶる元気だった。
亡き夫の十七回忌らしく、今日は夫ネタが多かった。
25年前、近所に回転寿司ができたとき、マリコさんは夫と娘と三人で行ったらしい。
初めて見る回る寿司にテンションが上がったマリコさんは、なんと50皿も食してしまった。
食が細い夫は3皿。

「あのとき、夫に他人の振りをされたのよぉ~。ひどいわよねぇ。がははは」
と豪快に笑いながら、鋭いであろう剃刀で私の肌を舐めまわす。・・・ちょっと怖い。

マリコさんの肉厚な掌によるマッサージ、パックをしてもらう。
パックが乾く間、差し出されたコーヒーをすすりながらの喫煙。

神経質で綺麗好きな夫が生きていたら、この店を見てがっかりしてしまうだろう、とマリコさん。
殺風景だがさすがはA型のマリコさん。店内のクリンリネスは徹底されてて私は居心地いいと感じる。
夫のことを話すときのマリコさんはどことなく可愛くて、ああ彼女はまだ夫のことが好きなんだなあと強く感じた。

1時間後、桃の皮のような肌からマシュマロ肌に生まれ変わった。
これで化粧水の吸収も抜群に良くなるであろう。
ただ困るのが、この店に来ると笑いすぎて笑い皺ができてしまうことである。
でも好きよ、マリコさん。
また来ますね~。

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