日曜日の深夜から、頭の中は宇宙に支配されている。
「『孤高のメス』、良かった~」という感動は瞬時にはやぶさ帰還にもっていかれた。
まるで鳥のハヤブサの如く。
私が宇宙に初めて興味を持ったのは、小学校2年生のとき。1986年、ハレー彗星が大接近したときである。母親がハレー彗星の本を買ってくれた。1910年の大接近の際、彗星が通過するときには空気がなくなるという噂が広まったどっかの国の国民が自転車がチューブを咥えながら彗星が遠ざかるのを待った…みたいなことが描かれてあった。
軒下に置いてある子供用自転車の車輪を見つめながら、私は思った。
大変!
私もチューブを咥えなければ!
死んでしまう!
アワアワしながら、彗星に備えるべく、両親や祖母ににチューブを咥えることの重要性についてを話したのだが、相手にされず。
嗚呼、彗星が来たら、友達とも遊べなくなってしまう。ファミコンもできなくなるじゃん!友達も家族もみんな死んじゃう…と悲嘆に暮れたものである。しかし、いつの間にか去っていた、彗星。小学生の日常なんてそんなもんだ。
時は変わり、あれはいつだっただろう。やはり小学生のときだろうか。
近所のスーパー、サンユーのポイント(ブルーチップ)が貯まったので、祖母が天体望遠鏡に替えてくれた。まだモノが言えぬ弟(←お喋りが遅かった)が、「∞°¥%&*@☆◎!!」と声にならない感動で興奮するぐらい本格的なものだったと記憶している。
それを使い、ベランダにて、家族と月を眺めた。真ん丸のお月さまに浮き上がるクレーターがポコポコしているのを見て家族と感動を分かち合ったのを覚えている。
その後、5年生のときの担任の先生に「さそり座の1等星・アンタレスは『アンタ、レズ?』と覚えるんだぞ」と教わり、中学時代の担任(理科)には「オリオン座の三ッ星の近くにあるM72星雲はウルトラマンの故郷だぞ」と教わった。
このような授業の合間に先生が言ったことはよく覚えている。
時はまたまた変わり、1999年の獅子座流星群の大出現。大学生だった私はベランダにて、パジャマの上にコートを羽織るという重装備で臨んだ。水筒にコーヒーを入れて、悴む手を擦り、妹・芋子と一緒に東側を見上げていた。
一瞬、強い光が走ったと思ったら、すーっと彼方へと消えていった。
「今さ…今、光ったよね?」
「すごーい!」
その夜、獅子座流星群は、幾つも幾つも降ってきた。その度に二人で歓声をあげていたっけ。
柊あおいの漫画「星の瞳のシルエット」の名シーン「獅子座流星群、つらぬかないで。痛いよ」と香澄の真似などをした。…あれはペルセウス座流星群か。
2010年。梅雨の時期。
暇があれば「宇宙の大きさはいったいどのぐらいなのかな」と、考えてしまう32歳の私。
今日みたいに仕事で理不尽な注文をされると「月に帰りたい」と心の中でツイッター。
はやぶさの帰還で、毎日自分の近辺のことしか考えていなかった2週間前の私とは何かが変わった。
宇宙は広いんだ。その中にある小さな存在の私。小さいなりに輝こう。
あのはやぶさのように…!
と、頭の中、違う惑星に行ってっから。
そんな私に、
「FAXのトナー、あと2本、頼んでおいて」
「稟議書の予算欄、よく見てね!」
と、周囲の人は現実という名の重力で私を引っ張る。
宇宙のことを考えるよりも、まずは地に足をつけることも忘れてはならない。これでマンマ食ってるんだし。
でも明日は休み。
また思考を宇宙へ…!
そして実家に帰還予定。
母ヨーコたんとクマパパという「地球」を目指す。
…満身創痍で???
今、どうしても観たい映画がある。
プラネタリウムでの上映なのだが。
「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」
ナレーターが篠田三郎!!!
ウルトラマンタロウの人(東光太郎)!!
HAYABUSA -BACK TO THE EARTH- 【Trailer】
ダメだ。
予告観ただけでも泣ける…。


「『孤高のメス』、良かった~」という感動は瞬時にはやぶさ帰還にもっていかれた。
まるで鳥のハヤブサの如く。
私が宇宙に初めて興味を持ったのは、小学校2年生のとき。1986年、ハレー彗星が大接近したときである。母親がハレー彗星の本を買ってくれた。1910年の大接近の際、彗星が通過するときには空気がなくなるという噂が広まったどっかの国の国民が自転車がチューブを咥えながら彗星が遠ざかるのを待った…みたいなことが描かれてあった。
軒下に置いてある子供用自転車の車輪を見つめながら、私は思った。
大変!
私もチューブを咥えなければ!
死んでしまう!
アワアワしながら、彗星に備えるべく、両親や祖母ににチューブを咥えることの重要性についてを話したのだが、相手にされず。
嗚呼、彗星が来たら、友達とも遊べなくなってしまう。ファミコンもできなくなるじゃん!友達も家族もみんな死んじゃう…と悲嘆に暮れたものである。しかし、いつの間にか去っていた、彗星。小学生の日常なんてそんなもんだ。
時は変わり、あれはいつだっただろう。やはり小学生のときだろうか。
近所のスーパー、サンユーのポイント(ブルーチップ)が貯まったので、祖母が天体望遠鏡に替えてくれた。まだモノが言えぬ弟(←お喋りが遅かった)が、「∞°¥%&*@☆◎!!」と声にならない感動で興奮するぐらい本格的なものだったと記憶している。
それを使い、ベランダにて、家族と月を眺めた。真ん丸のお月さまに浮き上がるクレーターがポコポコしているのを見て家族と感動を分かち合ったのを覚えている。
その後、5年生のときの担任の先生に「さそり座の1等星・アンタレスは『アンタ、レズ?』と覚えるんだぞ」と教わり、中学時代の担任(理科)には「オリオン座の三ッ星の近くにあるM72星雲はウルトラマンの故郷だぞ」と教わった。
このような授業の合間に先生が言ったことはよく覚えている。
時はまたまた変わり、1999年の獅子座流星群の大出現。大学生だった私はベランダにて、パジャマの上にコートを羽織るという重装備で臨んだ。水筒にコーヒーを入れて、悴む手を擦り、妹・芋子と一緒に東側を見上げていた。
一瞬、強い光が走ったと思ったら、すーっと彼方へと消えていった。
「今さ…今、光ったよね?」
「すごーい!」
その夜、獅子座流星群は、幾つも幾つも降ってきた。その度に二人で歓声をあげていたっけ。
柊あおいの漫画「星の瞳のシルエット」の名シーン「獅子座流星群、つらぬかないで。痛いよ」と香澄の真似などをした。…あれはペルセウス座流星群か。
2010年。梅雨の時期。
暇があれば「宇宙の大きさはいったいどのぐらいなのかな」と、考えてしまう32歳の私。
今日みたいに仕事で理不尽な注文をされると「月に帰りたい」と心の中でツイッター。
はやぶさの帰還で、毎日自分の近辺のことしか考えていなかった2週間前の私とは何かが変わった。
宇宙は広いんだ。その中にある小さな存在の私。小さいなりに輝こう。
あのはやぶさのように…!
と、頭の中、違う惑星に行ってっから。
そんな私に、
「FAXのトナー、あと2本、頼んでおいて」
「稟議書の予算欄、よく見てね!」
と、周囲の人は現実という名の重力で私を引っ張る。
宇宙のことを考えるよりも、まずは地に足をつけることも忘れてはならない。これでマンマ食ってるんだし。
でも明日は休み。
また思考を宇宙へ…!
そして実家に帰還予定。
母ヨーコたんとクマパパという「地球」を目指す。
…満身創痍で???
今、どうしても観たい映画がある。
プラネタリウムでの上映なのだが。
「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」
ナレーターが篠田三郎!!!
ウルトラマンタロウの人(東光太郎)!!
HAYABUSA -BACK TO THE EARTH- 【Trailer】
ダメだ。
予告観ただけでも泣ける…。


