世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

昇天

2010年04月22日 22時53分48秒 | Weblog
昇天…天にも昇る気分ってまさにこのことを言うんだ…と強く実感した林真理子先生のサイン会。もう数度目になるのに、いつも緊張して、終了後は腰が抜けそうになる。今日もそうだった。

定時2時間前。
16時頃からそわそわしてしまった。前期の数字が固まったので、決算書類を手掛けるものの、ウキウキ感が止まらない。

18時。
チャイムと共に退社。いざ、池袋へ!駅でプレゼントの花束を購入。真理子先生はピンクのバラがお好きだという情報を入手していたので、ピンクベースのアレンジに。


会場には既に長い列ができていた。30分の待機の末に、ようやく真理子先生が見える位置まで進出。黒のニットと革のジャケットがかっこいい。髪は先週拝見したときは肩に少しかかるぐらいだったのだが、今日はボブになっていた。動く度にさらさらと揺れて綺麗だった。
真理子先生とエルメスの新作について熱く語っている前方の人が羨ましかった。

会場はリブロのやや通路っぽいところにあった。
行きかう人が足を止め、
「あ、an・anの後ろのページの人じゃん!」
と囁いているのが聞こえた。(「美女入門」ね。)



さて、私の番。
「宜しくお願いします」
と元気いっぱい宣う私。
「こんにちはー。お待たせしましたー」
と真理子先生。

整理券の裏側に記載していた私の氏名をご覧になった真理子先生は、優しく、そして深いお声で私の名前を音読してくださった。
今まで幾度となく呼ばれた私のフルネームの中で一番嬉しい響きだと感じた。

私の苗字「●〇」の〇は難しい。真理子先生はその「〇」をじっくりと書いてくださった。

この数秒間、お伝えしたいことがたくさん頭に浮かんできた。

・先週の愛宕山の講座、面白かったです。
・「下流の宴」の珠緒ちゃんに励まされました。
・マリーちゃん(真理子先生の愛犬)、可愛いですね。
・六条御息所の腰ガクガクなところ、赤面しちゃいました。

しかし、私のそんな感想を聞いても真理子先生には何の得にもならないのでは?とも思った。
そのような想像する心というものを、私は真理子先生の多くの小説から読み取ってきた。
だから黙っていた。

左手薬指の指輪(たぶん瑪瑙?)の優雅な様子や、数々の作品を生み出した右手の動きをじっと見つめていたら涙が出てきそうになった。
16年前。田舎の高校生だった私を激しく魅了した「葡萄が目にしみる」。あの作品を生み出した右手が、今、私の名前を綴っているというシチュエーションに鼻血ブーしそうなぐらいの感動を覚えた。



書き終えた真理子先生に花束を贈呈。
先生はそれをむんずと受け取り、
「まあ綺麗。ありがとうございます」
と言って、自らの右手を出してくださった。
握手。
柔らかで慈愛に満ちた手だった。

「これからも応援してますっ!」
と、伝えてその場を離れた。

嗚呼、昇天。

真理子先生の右手から、何か多大なパワーをもらえた気がした。

我が家の光源氏・吉熊の君。


次回は、
『下流の宴』出版記念 林真理子さんサイン会開催
5月11日(火)
三省堂書店有楽町店 1階特設会場
にて。
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「OPERA NIGHT」な喫茶店

2010年04月22日 22時53分11秒 | Weblog
サイン会後、池袋のデパートを徘徊。初夏ものを下見。
疲れたし、日曜日も池袋に来る予定なので徘徊を中断し、喫茶店でご飯兼一服をすることにした。
池袋の西側。
いつもはフラミンゴに行くのだが、今日は海老ドリアが食べたかったので伯爵に。
池袋北口に位置する伯爵。


電車内から見る伯爵はきらきらしたラブホテル街にあり、自身もきらきらしたネオンに縁取られていて大変怪しい雰囲気を醸し出している。その外観におののき、ずっと入れなかった。勇気を持って入店したのは数年前だ。

小室哲哉さまの「OPERA NIGHT」を彷彿とするような雰囲気の店である。
テーブルに盛られたゴージャスな生花、シャンデリア、心地よいクラッシック、絨毯…しかもここ、24時間営業なんである!どんな人が来るんだろう。
初めて来たとき、味の方には大して期待していなかったのだが、とても美味しくてびっくりした。特に海老ドリアは絶品。コーヒーも濃くて味わい深い。お値段もそこそこ。





このようなレトロな喫茶店が好きだ。
新宿の「らんぶる」も好きだったのだが、目当ての地下が禁煙になり行かなくなってしまった。また、池袋の東口にあった東亜珈琲館も閉店してなくなってしまった。
寂しい。

ピンチはチャンス。
これは新規開拓しろということに違いない。

喫煙できるレトロな喫茶店。
できれば、「OPERA NIGHT」の持つゴージャスな世界観(シャンデリアがあって、皇帝がいそう)に包まれた喫茶店がいい。

Opera night


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