血が騒ぐ

もしも規律が無ければ、「悪魔のいけにえ」のレザーフェイスよろしく、チェーンソーで殺めていたと思う。彼女を。
朝っぱらから他部署の人に電話で捲し立てられて心が痛くなってしまった。うすら笑いを含んだその声は私のプライドをズタズタにした。
どうして私がこんなことを言われなければいけないのだろうか。
超ウルトラスーパーデラックスミラクルハイパワーに無関係なのに。
私が超ひも理論を解明するぐらいに有り得ないようなことで怒られた。

何かを言い返そうとした刹那、電話を切られた。
やがて疑問が怒りに変換し、涙になった。
事故に遭遇したようなものだから…と落ち着きを取り戻したものの、その後、やることなすことが全てが駄目で、嫌になってしまった。
疲れた。

早く帰って横になりたい。

だが、しかし。
今日はどうしても池袋に行かなくてはならなかった。
林真理子先生のサイン会が池袋リブロで4月22日にあり、その整理券をGETするべく、「六条御息所 源氏がたり 一、光の章」を購入しなければならないのである。
無事、書籍と整理券を入手し、そのまま8階のコミュニティカレッジの受付へ。
来月30日に林先生と大石静先生の公開講座がある。
「しあわせって何でしょう？」という禅問答のような講座名にシビれた。
明石家さんまが歌っていたミツカンのポン酢のCMを彷彿とさせるではないか。
勿論申し込んだ。

今日一日、とっても嫌な目に逢ったんだもの。
このぐらいの幸福を手にしても罰は当たるまい。
ぬわっはっは～！

林先生のサイン会に行くのは3年ぶりだ。
昨年は共立講堂で開催されたセミナーに出席し、帰りに出待ちをして間近でお顔を拝見した。
車の窓を開けてわざわざ挨拶してくださった林先生の美しさったら！興奮のあまり目眩をもよおしたっけなあ。

もうね。
大好き。
好きなのよ！
林真理子先生。

16年来のファンの血が、まるで祭りのように騒ぐ。

何着ていこうかなー♪と、デパートで買い物をして帰宅した。