昨日は東京への往復の間,佐藤悦子『SAMURAI佐藤可士和のつくり方』読了。本屋に並んで平積みされている,ご主人の著書『佐藤可士和の超整理法』と合わせて読むと,佐藤可士和あるいはサムライが立体的に理解できるだけでなく,親しみや好意がわいてくる。悦子さんは,可士和さんの単なる「マネージャー」であるだけでなく,ブランディングを心がけているというが,まさにそれを体現した「メディアミックス」である。
この本には「あり得ない!」という著者のことばが随所に出てくる。広告会社の営業や外資系化粧品会社のPRを経験した彼女の「常識」が,天才的なクリエイターの行動に制約を課すことで,アートとビジネスを結びつけた新しい試みを生んでいる。ビジネス上のパートナーであることと夫婦であることの間に,特に切り替えが必要とは思わないと彼女は言い切る。可士和氏自身,彼女がいることで360度の視野が手に入ったという。
クリエイティブにマネジメントが必要なことはいうまでもない。ふつうクリエイター組織には管理・支援スタッフがついているし,広告会社であれば,クリエイターと営業,マーケなどのスタッフがお互いに縦割り組織に属しつつ協働している。それがどこまでクリエイティビティを生み出すマネジメントになっているかは,結局,ミクロな関係がどうなっているかに依存する(さらにそこに愛が必要かどうかまではわからないが・・・)。
ちなみにこの本は,カバーを取ると銀色の本体が現れる。そうした見えないところへのこだわりが,著者の本領なのだろう。
この本には「あり得ない!」という著者のことばが随所に出てくる。広告会社の営業や外資系化粧品会社のPRを経験した彼女の「常識」が,天才的なクリエイターの行動に制約を課すことで,アートとビジネスを結びつけた新しい試みを生んでいる。ビジネス上のパートナーであることと夫婦であることの間に,特に切り替えが必要とは思わないと彼女は言い切る。可士和氏自身,彼女がいることで360度の視野が手に入ったという。
クリエイティブにマネジメントが必要なことはいうまでもない。ふつうクリエイター組織には管理・支援スタッフがついているし,広告会社であれば,クリエイターと営業,マーケなどのスタッフがお互いに縦割り組織に属しつつ協働している。それがどこまでクリエイティビティを生み出すマネジメントになっているかは,結局,ミクロな関係がどうなっているかに依存する(さらにそこに愛が必要かどうかまではわからないが・・・)。
ちなみにこの本は,カバーを取ると銀色の本体が現れる。そうした見えないところへのこだわりが,著者の本領なのだろう。