本日の授業では,音楽小売業界大手でマーケティング部門を率いるSさんをゲストにお招きした。冒頭,この市場が大幅に縮小し,オンラインからのダウンロードを加えても,往時の水準に遠く及ばないことが示された。ミリオンセラーも限られるようになった(しかもそのほとんどは,芸歴が長いアーティストだ)。その一方で,新たにデビューするアーティストの数は激増している。業界として,試行錯誤が続いているといえるかもしれない。
Sさんの会社は,そのなかで見事なCRM戦略を展開している。コミュニケーションを顧客にカスタマイズすることで効果は何倍にも跳ね上がるという。こうした実践は画期的であったが,それが浸透すればするほど,より大きな効果を出し続けることは難しくなるだろう。しかし,臆することなく新たなイノベーションに挑もうとされている。これこそクリエイティブ・マーケティングの典型例だ。その根底に,音楽は人を幸せにするという信念がある。
音楽に対するニーズが減っているとは考えにくい。音楽は「ながら」が最も容易にできるコンテンツなので,他のメディアやコンテンツと共存しやすいはずだ。しかし,事実として市場が縮小しているのは,どういう変化が背後にあるのだろうか?もっとも,大型二輪市場が縮小しているのに,独り売上を伸ばしたハーレーダビッドソンの例もある。この厳しい市場環境下で利益を増加させる戦略が可能かどうか。それに貢献する研究が求められる。
ぼく自身は,以前からの持論である,ロングテール論と顧客ポートフォリオ論の組み合わせで,何か見えてくると思っている。来年の大きなテーマとなる(他のいっぱいのテーマとともに)。あらためてその思いを強くした。
Sさんの会社は,そのなかで見事なCRM戦略を展開している。コミュニケーションを顧客にカスタマイズすることで効果は何倍にも跳ね上がるという。こうした実践は画期的であったが,それが浸透すればするほど,より大きな効果を出し続けることは難しくなるだろう。しかし,臆することなく新たなイノベーションに挑もうとされている。これこそクリエイティブ・マーケティングの典型例だ。その根底に,音楽は人を幸せにするという信念がある。
音楽に対するニーズが減っているとは考えにくい。音楽は「ながら」が最も容易にできるコンテンツなので,他のメディアやコンテンツと共存しやすいはずだ。しかし,事実として市場が縮小しているのは,どういう変化が背後にあるのだろうか?もっとも,大型二輪市場が縮小しているのに,独り売上を伸ばしたハーレーダビッドソンの例もある。この厳しい市場環境下で利益を増加させる戦略が可能かどうか。それに貢献する研究が求められる。
ぼく自身は,以前からの持論である,ロングテール論と顧客ポートフォリオ論の組み合わせで,何か見えてくると思っている。来年の大きなテーマとなる(他のいっぱいのテーマとともに)。あらためてその思いを強くした。