米国のドキュメンタリー専門TV局,ディスカバリーチャンネルで放映された iPod の成功を描いたドキュメンタリー。話は,スティーブ・ジョブズのアップルへの復帰から始まる。iMac の成功で一息ついたものの,その後の iPod の成功なしには,今日のアップルの繁栄はないだろう。このドキュメンタリーでは,P2Pソフトのナップスターをめぐる騒動で,アップルないしジョブズはデジタル音楽市場の将来性に気づいたことになっている。SONY が本格的に参入していなかったことも重要な要因になったという。
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絶好の市場機会を見出したアップルは,ジョブズの神話的なリーダーシップのもと,猛スピードであの傑出した新製品を作り上げる。証言台に立つのは,いくつものアップル本の著者たち,新聞記者,アップルの元社員など。iPod はファッションになるだけでなく,時代の文化的アイコンとなり,強いロイヤルティを生み出す。ジョブズの華やかさに目を奪われるだけでなく,ユーザ側の行動にも目を向ける必要があるが,以下の本が参考になるかもしれない(それぞれ著者たちが番組に登場してコメントしていた)。
| Sound Moves: Ipod Culture And the Urban Experience (International Library of Sociology)Routledgeこのアイテムの詳細を見る |
下のような「カルト」な方もいらっしゃるわけで(笑)
こういうことに,マーケティングサイエンスは何ができるんだろう? というのが,ここ数年強く思うことだが,なかなか糸口を見出せない。