Mizuno on Marketing

あるマーケティング研究者の思考と行動

本三と神保町の間

2006-10-21 23:44:49 | Weblog
昨日は睡眠不足でふらふらながら,まずは現場の人たちにロングテールの話をした。これについては賛否両論あり,それ以前に様々な誤解・無理解に見舞われ,ちょっと調べると本質的に新しいところがないように見えるが,よくよく調べ,かつ考えると,実はきわめて面白い論点を含んでいる・・・ということを繰り返し語った。どこまで真意が伝わったかわからないが,コメントをくれた数人からは,まずまずの評価を得たように思う。

そのあとものづくりセンターで,ようやく届いたデータについて打ち合わせる。これから追加されるデータも含め,すごい情報量を含むデータセットだと,いまさらながら感じる。優秀かつチャーミングな(そういう言い方ってセクハラ?)博士課程の院生2人と話していると突然所長が現れ,数分だが今後について話す。全体像は依然としてよくわからない。楽譜を持たないで,ビッグバンドのセッションに参加したミュージシャンのような気分・・・? 

そのあと元同僚数人と,最近評判の御茶ノ水の焼肉屋に行く。聖橋から靖国通りに向かう通りは昔とかなり変わっている。それにしても神保町界隈で働いていた頃は楽しかった。企業内の研究で外向けにほとんど何も残しておらず,いまの職場では全く評価されない時間だが・・・。ふと,明治大学で教えている友人を思い出し,こういう場所で働けることをうらやましく思う。

追記: 神保町で働いている頃,会社を辞めるなんて全く頭になかった(といっても定年までいるつもりだったかどうか,全く思い出せない・・・)。学位のため本三まで通い始めた頃もそう。神保町の本屋を毎日巡り,溢れる知的刺激を浴びるだけで楽しい日々だった。あの辺で働くとなると,メージかデンキダイかなーなんてつい。