カツオやマグロはきれいな流線型をしている。背びれ、腹びれも胴体に格納され、弾丸のように海の中を高速で突き進む。何千キロという旅は、休むことを許されない。泳ぎながら、餌を得る。眠ることさえ知らないのだろうか。
クアトロの父もカツオのように、何かに追い立てられるように忙しく人生をおくっているような気がする。カツオくんとクアトロの父は同類相哀れむといった感がある。
春になるとカツオが日本にやってくる。春を告げる初カツオは、女房を質に入れても食べろというほどに愛されてきた。まだ餌を充分に食べていない春先の初カツオは脂が少なくあっさりとした味だが、ゴールデンウィークが過ぎ、梅雨が近づくとカツオもしっかりと餌を摂って脂も程よく乗って美味しい。
クアトロにも美味しいカツオが入荷してきた。若くて筋肉質ながら、程よく脂の乗っているこの時期のカツオはお奨め、合わせるワインは果実味のある赤ワインなどいかがでしょうか。
ところで余談ですが、磯野カツオくんといえば、日本では万年小学校5年生なのですが、イタリアでは18禁扱いの名前だそうです。
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