あの東日本大震災から8年。クアトロの父は、お店のワイングラスを押さえているだけで、呆然としていた。だんだんと、あの日の記憶と教訓が希薄になっていく。震災の直後は、日常的な普通のことに思っていたことが、とても幸せなことだと思えた。今日のクアトロには大船渡・赤崎湾の生牡蠣が入荷している。この赤崎のカキも震災で一度は壊滅した。震災前は、森作りから始めているこだわりのカキ程度に思っていたが、無くなってみるとその価値に気づく。そのこだわりのカキが今では当たり前のようにいただいている。
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