ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

チーズの物語~思い出のチーズ

2021年02月03日 | チーズの話

40年以上前、クアトロの父が、ジャズ喫茶のカウンター・マンだった頃の話。
爆風スランプの河合君などが働いていた頃、ゴーダ・チーズを良く使っていた。
丸い円盤のゴーダ・チーズをカットして薄い板状にしておく。
紀伊国屋のイギリス・パンを4~5センチにスライスする。
そのパンにオレガノの効かせた自家製ピザ・ソースを塗る。
タマネギのスライスと短冊に切ったロース・ハム、薄くスライスしたドライ・サラミに、輪切りのピーマンを乗せる。
そこに、ゴーダ・チーズを乗せてオーブンで焼く。
ピザ・トーストである。
このときのチーズはどうしてもゴーダでなくてはいけなかった。
青春の思い出と共に、とびきり美味しいものに昇華している。
このゴーダは、通常のもので4ヶ月ほどの熟成。
今、クアトロのお客様に気に入って貰っているのが、3年熟成の“ゴーダ・ゴールドスター”。
ほろほろと崩れる硬さで、しゃきしゃきっとした歯触り。
白い結晶も見られるが、これはアミノ酸の結晶。
旨味が凝縮されたこのゴールドスターは、色々なお酒に良く合う。
ピザ・トーストには使えないが、クアトロの父の青春の思い出を噛みしめるチーズだ。

コメント
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