レ・マッキオーレのボルゲリ・ロッソ新ビンテージ2005がやっと入荷した。昨年の2004も素晴らしかったが、今年のものは、少しスタイルも変えて上々のものになっている。すっかりそのワインスタイルはボルドーワインである。ボルドー右岸のトップクラスとひけをとらない出来だと云える。ボルゲリDOCが制定された2年目の作品となる。
DOCとは、正式にはデノミナイツィーオネ・ディ・オリジネ・コントロラータと良い、日本語で云うと原産地呼称法である。そもそも、このボルゲリ地区のワインはDOCではキャンティと名乗らなくてはならなかったが、キャンティと名乗るための制約は、ボルゲリでワインを造る人達に合わず、DOCに頼らないワイン造りを始めた。それが、スーパータスカンの始まりだが、DOC側もその成功に押され、ボルゲリDOCを新たに制定せざるを得なかった。
千葉ウォーカーから柏ウォーカーが生まれたようなものである。柏に住んでいて、柏が千葉県だとあまり実感していない人。東京都知事は知っていても千葉県知事は知らない人。柏ウォーカーを読んで柏ってこういうところだったんだと思う人。東京の美味しいお店には詳しいけど、柏の美味しいお店は「クアトロ・スタジオーネ」ぐらいしか知らない人。そういう人も柏人として認めようみたいなものである。デノミナイツィーオネ・ディ・オリジネ・カシワ・コントロラータなのだ。
※レ・マッキオーレ・ボルゲリ・ロッソ2005 ¥4,800で発売開始