見事なほど白い町並み、一列に整然と建ち並びキレの良い近代的センスを偲ばせる。
柳井の近く、橋でつながる、歩く民俗学者「宮本 常一(みやもと つねいち)」の故郷、周防大島を訪ねた序での訪問。
山口県東部、瀬戸内に突き出す半島根元の東側、柳井川河口に町の中心部が在り、JR山陽本線柳井駅より北に約300m程も歩くとこの白い街並みにつく。
白壁屋並みは「町並み資料館」のある交差点から西へ約200m、藩政時代には岩国藩のお納戸と呼ばれ、「おお店」の商家が軒を並べ、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されて居る。
町並み資料館に対面して馬鹿広い屋敷を模つ「有形民俗文化財商家むろやの園」。
「むろや(室屋)」の屋号を持つ小田家は江戸時代の油商、最盛期には50隻もの帆船を抱えた豪商で元禄14年(1701)建築の建物はこの街では最も古い。
街並みがこのような重厚な白壁に包まれたのは、明和五年(1768)の大火において悉く灰燼と化し、二度と火災によって町が燃えないようにと、建物に徹底的な防火対策を施した。
その結果、瓦葺きの妻入り白漆喰の大壁造といった、まるで城郭建築のような外観に成って居る。
町並みの中核をなす商家建築の典型である国森家住宅、国の重要文化財に指定され一般解放されて居る。
かけや小路と呼ばれる白壁土蔵の細い道、この道で荷揚げした品物がそれぞれの蔵へと運ばれた。
柳井の名産品「甘露醤油」の醤油蔵、馬鹿でかい白壁土蔵ですが現在観光施設として利用された居ます。
これが柳井を彩る民芸品、「金魚ちょうちん」は青森のねぶたをヒントに江戸時代から作られて居ると言う・・・。
もう一つ、柳井の町並みを歩いて目立つのがこの看板。
「かにが路上を横切ります人も車もご注意を」調べて見ると夏には抱卵した「赤手ガニ」が川岸や海岸目指して路上を横切るらしい・・・・。
赤手ガニはよく知らないけどなんとも微笑ましい
撮影2012.11.30