名張市の小さな里山集落に残された大きな茅葺き民家。
新興団地を遠くに眺める名張市の西端、隣県奈良の旧室生村に近い山裾の鄙びた里山集落。
斜面集落の中程、周りを白壁腰板塀で取り囲み、大きな屋敷の中に立派な伊賀型茅葺き主屋が堂々と建って居る。
田舎では良く見かける・・・表には家庭菜園をつくり、脇には離家や土蔵を配しいかにも上層農家だったことを窺わせる佇まい。
この主屋の棧瓦葺き函棟はいかにも立派で大きく、これほどの函棟には殆どお目に掛からない。
どの方向、遠くからでも目の前でも充分味わえる里山の茅葺き民家がやっぱり嬉しい。
近くには抜け殻と化したこんな哀れな覆懸け家が有ったりして、侘しさを増幅させるのだが・・・・。
撮影2014.2.12