「日本の棚田100選」にも選ばれた能勢町「長谷の棚田」を撮影するとき誰もがこの茅葺き屋根を点景ととして意識する。
多分この景観、この茅葺き民家は、誰もがもう何度と無く見慣れた茅葺き屋根に違いない。
棚田にとっても茅葺き屋根にとっても、これほど適した舞台装置はそれ程ざらに在るものではない。
棚田の中段、野良道脇に母屋と納屋を並べた屋敷をカイヅカイブキの生垣で囲っている。
母屋と納屋が二棟並んで茅葺き屋根で健在と言うのも嬉しいが・・・
ましてや共に入母屋葺き下ろしの茅葺き屋根と言うのにも感歎の声を思わずあげてしまいそう・・・
この茅葺き民家はそう容易く現代建築に建て替えるわけにもいかないだろう・・
撮影2015.9.22